橋本環奈が、経費削減の特命を背負って警視庁から派遣されてきた特別会計係の女性警察官・一円(はじめ・まどか)を演じる主演ドラマ「トクメイ!警視庁特別会計係」(フジテレビ系)の第3話が放送されたのは、さる10月30日。同回では毎年行われる“一日警察署長イベント”にスポットを当てた内容となっていた。
円は当初、経費削減を理由に一日警察署長イベントの中止を訴えるが、これに沢村一樹演じる刑事課の湯川が大反対。中止するなら仕事を放棄してストライキすると言い出したこともあり、円は一日警察署長イベントを開催する代わりとして経費削減への協力を刑事課に持ちかけた。この条件に湯川が同意し、今度は一日警察署長イベントを開催する運びになる。
一日警察署長には、大人気の若手俳優・氷河涼にオファーを出し、円が刑務課長の須賀(佐藤二朗)とともに、氷河とそのマネージャーに直接出演交渉をするシーンも用意されていたが、そこで円が語った“一日警察署長を務めるメリット”がファンの間で話題となっているようだ。
須賀は一日警察署長のギャラとして20万円を提示するも、氷河の担当マネージャーからは1日稼働の場合は最低でも150万円を支払ってもらえなければ、引き受けることができないと断られてしまう。署の規則ということもあって、20万円以上支払うことができないという事情もあり、交渉決裂で話し合いが終わろうとしていたが、ここで円が唐突に「84%」という謎の数字を口にして、交渉にカットインするのだ。
円は続けて、「出演料は安いですが、一日警察署長を務めるとそれ以上の経済的メリットが望めるのはご存知でしょうか?」と訊ね、「氷河さんはドラマに映画に幅広く活躍されていますが、刑事ドラマはまだ1本も出演されていませんよね。万町署の一日警察署長を務めた人の84%がその後、刑事ドラマに出演されています」と、これまで一日警察署長を務めてきた芸能人たちの実績を例に説明。
相手がこれに食いついたのを見ると、「刑事ドラマは一度当たれば、シリーズを重ねますし、主演となればギャラも増えます。さらに一日警察署長を務めると幅広い年代の方に名前が知られますので、CMも新たに決まる可能性があります」と、一日警察署長を務めることで得られる経済効果を丁寧に解説し、「氷河さんほどの方でしたら、今後数年で少なく見積もってもざっと5億円程度の売り上げが見込めるのではないでしょうか」と、畳み掛け、見事に氷河をギャラ20万円でキャスティングすることに成功している。
この橋本の交渉シーンを見た視聴者からは「ハシカンがこうして警察官役演じてるのが何よりの証明。説得力しかない」「確かに環奈ちゃんが一日警察署長を務めた時もバズってたね」など、共感の声が多数見受けられている。
「橋本は2017年7~9月期に放送されたヒロインを務めたドラマ『警視庁いきもの係』(フジ系)で、初めて女性警察官役を演じていますが、その年の12月には地元・福岡で一日警察署長を務め、ドラマ効果もあって、話題になりましたね。橋本の場合は、先に警察官役を演じてから、一日警察署長の務めるという今回のドラマで挙げた例とは逆パターンではあるものの、一日警察署長イベントにより警官姿が定着したことも事実でしょうし、『トクメイ!』主演への抜擢も、その影響も多少あるかもしれませんね。ちなみに今年4~6月クールで放送された主演ドラマ『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)の中でも、橋本は一日警察署長を演じてましたね」(エンタメ誌ライター)
ドラマの役どころとしては反対派ではあったものの、一日警察署長と縁がある橋本としては、一日警察署長イベントは無くなってほしくないと強く思っていたに違いない。
(本多ヒロシ)