11月5日放送の「日曜日の初耳学」(TBS系)で鈴木亮平が簡潔に説明した「ら抜き言葉の使い分け」が注目されているようだ。
この日の放送では同番組の未公開シーンを蔵出し。鈴木が登場したのは、今年4月23日放送回の未公開シーン。予備校の国語科現代文の講師である番組MCの林修と「話したかったこと」が初オンエアされた。鈴木といえば、東京外国語大学を卒業しており、英語を学んでいるが、未公開シーンで語られたのは、鈴木が、人間の考えていることが言語にどう影響を与えているかという「認知言語学」にハマったというトークだ。
鈴木は「複雑な話をしてもいいですか?」と前置きしてから「ら抜き言葉」に対する見解を展開。「ほうれん草を食べられる」という「可能」の意味を持つ「られる」と、「怪獣に食べられる」という「受け身」の意味を持つ「られる」は、同じ「られる」でも意味がまったく違うことに現代人は気付いた段階にいて、将来的には「可能」の意味を持つ「られる」を「食べれる」のように、「ら抜き」するようになるのではないかと鈴木は考えているため、「僕の中では『ら抜き言葉』はセーフになってます」とコメント。
この鈴木の見解と説明のわかりやすさが、視聴者の関心を呼び、大絶賛されているというのである。それと同時に、放送はここで終わったが、実はこの話には続きがあり、そちらのほうが鈴木の話したかったことではないだろうかとする声が一部であがっているようだ。というのも、鈴木はかつて2017年1月26日放送の「LIFE!」(NHK)に出演した際に、鈴木は「ら抜き言葉は『可能』と『受け身』の混同を避けるための言語の進化」だと思うからセーフだ、と今回の未公開トークと同様の話をした一方、「やらさせてください」のような「さ入れ言葉」はアウトだと思うと語っていたのだ。
「鈴木の『ら抜き言葉』『さ入れ言葉』に対する見解は、『LIFE!』を視聴していた中学や高校の国語科教諭や塾講師の中でとても話題になっていたのだとか。鈴木は放送中のドラマ『下剋上球児』(TBS系)で教員免許を持っていない社会科のニセ教師・南雲を演じていることもあるので『どうか林先生と南雲先生として「さ入れ言葉」はなぜアウトかをYouTubeで講義してほしい』とリクエストする学校関係者が少なくないそうです」(女性誌記者)
鈴木の「複雑な話」は、ハマる人にはものすごくハマっているようだ。