木村拓哉が、“人生の岐路”に立たされている。旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)が引き起こした性加害問題で、木村は行動が全て裏目に出て急激に人気や信頼を失っているという。
「木村は、旧ジャニーズ事務所にとって看板俳優だった存在で、マスコミやファンも性加害問題についてコメントを求めていた。しかし、正式に言及することはなく、旧ジャニーズ事務所が会見を開いた際には、自身のインスタグラムで不適切な印象を与えるメッセージを配信して大炎上。後輩たちがテレビやネットでファンに思いを伝えている中、木村の行動は逃げていると捉えられても仕方がない。テレビ業界でも、木村に失望しているという声も聞かれます」(民放関係者)
そんな木村は、性加害問題の余波で、CM契約が打ち切りとなり、さらに主戦場であるドラマの仕事も次々と消滅しているという。フジテレビ系で主演を務めるドラマシリーズ「教場」は制作の延期が発表され、さらに来年4月期に放送予定だったテレビ朝日系ドラマも、制作が難航していると「週刊女性」に報じられた。また、今年7月、秋から資生堂・メンズ化粧品のイメージキャラクターに就任予定だったものの、性加害問題の影響で白紙になったと「週刊文春」が報じたが、11月22日から放送されている、反町隆史と松嶋菜々子が夫婦共演した資生堂スキンケア商品「SHISEIDO メン」のテレビCMが、それにとって代わったのではないかという見方まで囁かれているのだ。
「木村はトップスターだっただけに、そのぶん、性加害問題での損失も大きいでしょう。スポンサーとなる企業も、木村のCMを再開すると大事になることが予想され、かなり神経を使うので当面は難しそうです。テレビ局も、ギャラの高い木村を使ってバッシングを受けたのではたまったものではないので、現状は、ドラマの主演など頼めない状況であることは間違いない」(前出・民放関係者)
ちなみに、フジテレビは木村が明石家さんまと共演する恒例の正月特番「さんタク」を放送すると発表。さんまがレギュラー出演するMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」にて、木村が番組内で騒動に言及しているとコメントしているが、ファンからはそれでは遅すぎるとバッシングをSNSで受けている始末だ。
ところが、意外にも映画出演は今後多くなっていきそうだと言われている。11月2日配信の「週刊女性PRIME」は、木村に「グランメゾン東京」、「マスカレード・ゲーム」の新作映画の仕事が舞い込んでいると報じているが、それ以外にもオファーがひっきりなしに来ているという。
「CMやドラマの仕事が激減して、これまでになく木村のスケジュールが空いている。こんなことは過去20年近くなかったことで、映画関係者はこぞって木村のスケジュールを押さえてしまおうと動き始めています。映画に関しては、テレビ番組と違ってスポンサーを気にすることもないですし、正直言えば旧ジャニーズ事務所の性加害問題もそれほど関係ない。ドラマで木村の演技を見られないなら劇場に足を運ぶ人も多くなるし、映画界にとってはうれしいことだらけです」(映画関係者)
さらに、木村を狙っているのは、映画業界だけではないという。ネット配信サービス各社も、虎視眈々と木村に標準を合わせているようだ。別のテレビ局関係者が、裏事情を明かしてくれた。
「これまで、旧ジャニーズ事務所はネット配信ドラマへの出演を、あまり積極的に進めていなかった。しかし、事務所が崩壊したことで、各タレントがエージェント契約や独立に移行してその縛りもなくなる。敷居が下がったことで、仕事が少なくなった旧ジャニーズ事務所のタレントに、NetflixやHuluなどが興味を示している。特に木村は、Huluのドラマ『THE SWARM/ザ・スウォーム』に出演して高評価を得ている。木村もネット配信には興味があるようで、出演が増えていく可能性があります」
今後も俳優としての仕事に困ることはなさそうだ。
(渡邊伸明)