「NHK紅白歌合戦」の2年連続となる白組司会から、まさかの陥落──。
今年大みそかの白組司会は、無念にも後輩の嵐・相葉雅紀が務めることになった。しかし、V6の井ノ原快彦の仕事は絶好調だ。
2010年から続いているNHK「あさイチ」のキャスターに加え、昨春からは愛川欽也の後任として「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系)の司会者になっている。
すっかり、お茶の間の癒し系司会者として定着してきた井ノ原だが、かつて1度だけ本気で怒りをぶちまけたことがある。
まだ嵐がジャニーズJr.に在籍していた時代でのこと、V6のステージで事件は起こった。
「V6は嵐の直の先輩にあたり、Jr.のメンバーはこの舞台でバックダンサーを務めていました。途中、井ノ原はソロのコーナーでしんみりした曲『不良』を熱唱しました。演出で井ノ原が首をつるシーンがあったのですが、そのとき、舞台袖でJr.たちが別の話題でケラケラ笑っていた。それで激怒したのです」(舞台の業界紙編集者)
終演後、井ノ原は怒りながらJr.の楽屋に入ってきた。
「俺が死んでんのに、なんで笑ってんだよ!」
役に入りすぎた井ノ原の一言に、小・中学生だったJr.たちはポッカ~ン。ただ呆気にとられるしかなかった。
しかもJr.たちはなぜ怒られたのかわからず、井ノ原が退室後、自死シーンを舞台袖で観ずに、小さい声ながらも笑っていたことが原因ではないかと推測するしかなかったという。井ノ原の思いが、舞台経験が浅いJr.たちに届くことはなかったのである。
井ノ原が激怒するところは、今の姿からは想像もできないが‥‥。
(北村ともこ)