旧ジャニーズ事務所から生まれ変わった「STARTO ENTERTAINMENT(スタート・エンターテイメント)」福田淳社長が、SMAPの再結成やKing & Princeの再集結に含みを持たせる発言で注目を浴びている。
性加害問題の被害者補償を専門とするSMILE-UP.とは別に、所属タレントのマネジメントを管轄する組織として誕生した同事務所。そのトップに就いた福田氏が12月10日、文春オンラインの独占取材に応じ、これまでの旧ジャニーズのやり方を覆す構想があることを窺わせた。
最大の改革は“辞めジャニ”の扱いだろう。これまでは同事務所を離れたタレントたちはテレビから姿を消し、その背景に局が事務所側から退所組を起用しないよう圧力を受けていたとされている。
しかし、福田氏は、16年に解散したSMAPや、今春に分裂したキンプリの元メンバー同士の共演について聞かれ、「全くOKです」と断言。“共演NG”にこだわっているのは日本の芸能プロダクションに限った“狭い世界”の話で、「皆が良いと思った組み合わせでやればいいし、お互い高め合うような取引だったら良いと思います。芸能事務所がNGを出す立場にないですよ」「テレビ局が話し合いの中でキャスティングを決めればいい」などと語った。
また、“辞めジャニ”の出戻りについても寛容な姿勢を示し、「退所しても、事務所に戻りたかったら戻ればいいし、出たければ出ればいい。これまでその自由さがなかったことが問題だったんです」と説明。旧体制ではあり得なかった柔軟性を示し、早くも事務所の変革を感じさせるインタビュー内容となっている。
「とはいえ、旧ジャニが改革を進めれば全てがうまくいくかどうかは別問題。SMAP解散に伴い事務所を追い出された格好の香取慎吾らは、同じく追い出されたSMAP元マネージャーの下で活動を展開し、以前に比べ、それぞれのやりたい仕事を満喫している印象です。また、King & Princeを脱退した平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太についても、滝沢秀明率いるTOBEの看板グループ・Number_iを結成し、海外に活躍の場を移すという報道もあります。各々が新たな道を突き進んでいる最中とあって、就任早々にSMAP再結成に言及した福田氏には、『希望を感じる』との声が出たほか、『キムタクと事務所主導なら再結成はしなくていい』『慎吾君たちもやっと落ち着いてきたのを引っかき回さないで』『軽々しくSMAP再結成のことを語らないで。あちらの所有物みたいな語り方が嫌』など様々な反響がありました」(テレビ誌ライター)
良くも悪くも、完全なる生まれ変わりを強いられる旧ジャニだが、福田氏にはしっかりとファンの想いを汲んだ上での改革が望まれることになりそうだ。
(木村慎吾)