毎年恒例の「2023 ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)をめぐる、お笑いコンビ・EXITの兼近大樹のコメントが若者から多くの共感を得ている。
今年の年間大賞には、38年ぶりにプロ野球優勝を遂げた阪神・岡田彰布監督が表現したチームスローガン「アレ(A.R.E.)」が選出。2021年度の「リアル二刀流/ショータイム」、22年度の「村神様」と3年連続での野球にまつわるワードとなった。
これに、兼近は、12月3日に放送されたラジオ番組「EXITのオールナイトニッポンX」(ニッポン放送)で「野球、好きすぎるのよ。流行語大賞の選考委員会が」とボヤいたのだ。ここで、相方・りんたろー。から、審査員6名の平均年齢が60歳になっていると指摘。すると兼近は「それは野球になるよね。楽しいことが野球とかゴルフしかねぇもん」「その世代の流行にしてほしいよね。各世代流行語にしてほしいよ。このままじゃ若い子の興味なくなっちゃうよ。価値なくなるよ? 流行語」「選考委員に入りたいな」などと選定基準の見直しを求めていた。
「かねてより、若者の野球離れや、地上波での視聴率低下が懸念され続けてきたにもかかわらず、15年の『トリプルスリー』や16年の『神ってる』についても、球界からのチョイスになっています。また、審査員6人の中で最も若いのが49歳のコラムニスト・辛酸なめ子氏で、りんたろー。は『流行語大賞を決めてる審査員が(平均年齢)60っておかしいよね』と兼近の意見に共感していましたね。リスナーからもネット上で、『兼近の言う通り!どんどん流行の中心にいる若者から呆れられていることに気付くべき』『ネット投票で良くない?』『シニア向けの流行語に名前変えて』などの指摘が上がっています」(テレビ誌ライター)
ちなみに選考委員の1人で漫画家のやくみつるが大の野球ファンであることが影響しているとの見方も強いが、本人は11月12日に出演したラジオ番組「ナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ)で、これを否定。
「“やくみつるが(野球関連の言葉を)ネジ込んだんじゃないか?”というネットの意見があるんですが、とんでもない誤解」「私はむしろ野球用語を削ろうとしたんです。“もっといろんなジャンルから選んだほうがいい”って。でも、他の選考委員が“これを落とすにはしのびない”と…」と、選考中のやり取りを明かし、自身の影響ではないと主張した。だとすれば、もはや審査員を全て入れ替えるような抜本的な改革が求められるのではないだろうか。
(木村慎吾)