歌手・和田アキ子が、楽天・安楽智大投手による後輩選手へのハラスメント行為について言及し、視聴者から困惑する声が続出しているという。
複数選手へのパワハラ行為が疑われた安楽は、球団側が実施したアンケートにより、直接的な被害者が約10人、ハラスメント行為を「見た、聞いた」という選手が40人にも上っていたことが発覚。具体的行為としては、安楽がロッカールームで若手選手に逆立ちをさせ、はいていたインナーを脱がせ、下腹部に靴下を被せることもあったとのこと。また、食事会に来なかった選手への深夜の嫌がらせ電話や、コトあるごとに“罰金”や身体的な接触があったこともわかっている。楽天はすでに安楽と来季の契約を締結しないことを発表。チーム内でのハラスメントを根絶させることを誓った。
この一連の報道が、自身の冠番組である「アッコにおまかせ!」(TBS系)の12月3日放送回の中で紹介されると、和田は、下腹部に靴下を被せる問題行為に関して「体のこととか身体的なことは擁護とかできない」と神妙な表情で語っていたのだが、これが視聴者の間でザワつきをもたらしたのだ。
「悪ふざけの延長のようなハラスメント行為に対し、和田は“相手がどう受け取るかが重要”とも述べており、たがいの信頼関係がベースになければならないとも。終始、この問題にはコメントしづらそうだった和田ですが、やはり視聴者の脳裏にチラつくのは彼女自身にもつきまとうハラスメントのイメージでしょう。これまで、“アッコファミリー”のタレント・松村邦洋や出川哲朗らは、バラエティ番組内で何度も和田から受けた“仕打ち”を暴露しており、暴言や暴力もあったと話してます。たとえば、松村が和田の自宅へ向かっている車中で、水虫であることが発覚した際、同乗していた和田が『お前、水虫なんか?』『降りろ!ゴラァ!』と激怒。走っていた車から蹴飛ばされて降ろされるというエピソードがありますが、本人たちは“アッコ伝説”の一つとしてトークのネタにしています」(テレビ誌ライター)
内容が盛ったものでなければ、これなどは安楽以上のハラスメントや暴力にも思えるが、芸人によるネタと解釈されているうえ、松村は若手時代から世話になっている和田への感謝があることを併せて伝えてきた。
ただ、視聴者からすると、そんな“暴君”イメージが定着した和田による安楽騒動への言及は「パワハラの権化みたいな人が何言ってんの」「あなたのほうがよっぽど酷いでしょ?」「出川を真冬のベランダに放置とか多々色々と、やられた側が訴えてないだけ」などの指摘が並んだ。
まさに“身体的な事”が原因で車から降ろされる被害に遭った松村は、一連の安楽の問題をどのように考えているかが気になるところである。
(木村慎吾)