毎年、お正月になると餅による窒息事故のニュースが話題になりますね。とくに、高齢者は命を落としてしまうこともあり、自分の祖父母のことが心配になるものです。
消費者庁が2018年から2019年の詳細を分析したところ、餅による高齢者の死亡事故の43%が1月に、14%が12月に発生し、とくに正月三が日に多いことが分かっているそうです。そこで、こうしたトラブルがないよう、気を付けたいポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
■餅による窒息を防ぐには?
祖父母や両親の窒息事故を防ぐために、孫や子どもとしてぜひ予防策を一緒に行いましょう。基本的に、餅は小さく切ります。また、餅を食べる前には、先にお茶や汁物を飲んで喉を潤しておくこと。そして、餅はよく噛むように伝えてください。高齢者が餅を食べているときには、周囲も注意を払って見守ることも大切です。
■応急処置の方法も知っておこう
もし、餅がのどに詰まって苦しそうにしているのを見たら、すぐに応急処置をすることが大事です。咳をすることが可能であれば、できる限り咳をさせること。餅を出すのが困難なら、119番通報やAEDの搬送を依頼します。
同時に、気道異物除去も実施してください。複数やり方がありますが、背中を強く叩いて詰まったものを吐き出させる、「背部叩打法」が代表的です。これは、手のひらの付け根部分で、のどを詰まらせた人の背中にある左右の肩甲骨の中間あたりを、数回以上力強く叩く方法です。
餅による窒息事故が起き得ることを知っているだけでも、大事故を防ぐことができる可能性があります。事前に官公庁のサイトで勉強しておくなどして、できる限り予防しましょう。