デビューから早くも15年目を迎え、その高い演技力に加えて誰からも好印象を持たれるキャラクターで現在のポジションを築き上げてきた石原さとみ。メディア受けする迷言やスキャンダルがあるわけでもなく、決して派手なタイプの存在ではないにもかかわらず、最新主演ドラマのタイトルさながらに「地味にスゴイ!」軌跡を追ってみた。
続いてはドラマ編。デビューの年に早くも朝ドラヒロインに大抜てきされ、大先輩のヒット作リメイクでは演技力が高評価された。
厳密には03年の単発ドラマ「窓を開けたら」(NHK)がドラマ初出演となるが、一般的にはその翌月に連ドラの初レギュラーを務めた「きみはペット」(TBS系)が初出演作とされている。同作品放送期間中には、同年秋スタートの朝ドラ「てるてる家族」のヒロイン抜てきが報じられた。紺野まひる、上原多香子、上野樹里との4姉妹の末っ子役でナレーションも務めるという好待遇ぶりだった。
朝ドラの直前には「ビクター・甲子園ポスター」キャンペーンのイメージガールにも抜てき。若手女優の登竜門と言われる役を務め、快進撃のデビュー年となった。
翌04年にはSPドラマ「ビー・バップ・ハイスクール」(TBS系)のヒロインに抜てき。05年の「赤い疑惑」(TBS系)では、制作陣から「ようやく山口百恵の役を担える女優と出会えた」と評価されていた。05年には「義経」でNHK大河ドラマ初出演。続いて06年には「Ns’あおい」(フジテレビ系)で連ドラ初主演とトントン拍子の出世ぶりを見せ、輝かしい10代を締めくくった形だ。
09年には「ヴォイス~命なき者の声~」でフジテレビ月9に初出演し、これ以降は月9の常連に。そのわりには主演作は15年の「5→9~私に恋したお坊さん~」まで待たされた。そして、今クールの「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ系)では、彼女らしさあふれる働く女性の役で主人公を務めている。