12月24日に放送された漫才日本一決定戦の「M-1グランプリ2023」(テレビ朝日系)。
歴代最多エントリーとなった8540組の頂点に立ったのは結成5年目の令和ロマン。さや香、ヤーレンズに次ぐ3位で最終決戦に進出し、2001年の中川家以来のトップバッターでの優勝となった。
審査員7名によるジャッジの結果、4票を獲得した令和ロマンがヤーレンズを1票差で上回る大混戦となった最終決戦だが、ここでまさかの大失速となってしまったのが1本目でトップの点数をマークしたさや香だ。
「さや香は1本目で令和ロマンを11点も上回る659点を叩き出したものの、最終決戦では1票も獲得できず。『第五の演算』の理論について新山がまくし立てる『見せ算』なるネタを披露したのですが、これが難解すぎて大スベリ。客席からは笑い声がほとんど聞こえず、審査員の山田邦子に『さや香の最後のネタは全然よくなかった』と言わせるほどでした」(お笑い関係者)
二年連続で優勝を目前で逃したさや香だが、今回の大失速について「松本人志の1本目の採点が影響したのでは」と同関係者は指摘する。
「さや香は1本目で『ホームステイの受け入れ』ネタを披露したのですが、山田の98点を筆頭に審査員から超高得点がついた一方、松本だけが89点と厳しい評価。『大会の顔』である松本の採点でさや香に対する観客の目線がシビアになってしまったのは否めない。もし1本目で松本が高得点をつけていたら、難解な『見せ算』も『よくわからないけど面白い』とウケていた可能性は大いにあり得ます」(前出・お笑い関係者)
三度目の正直に期待したい。
(塚原真弓)