2012年に電撃結婚した女優・黒木メイサとの離婚をさる12月25日に発表した元KAT-TUNの歌手・赤西仁。それぞれが自身のSNSで発表したコメントでは、特に離婚理由は説明されていないが、「今も仲良く平穏に過ごしておりますので、今後とも温かく見守っていただければ幸いです」といった一節もあるなど円満な離婚であることを伝えていた。
するとその後、ネットでは“芸能人は離婚発表が近づくとメディア露出が増える”という法則が今回も当てはまったという指摘とともに、この離婚発表直前に、赤西が、実に、約10年ぶりにテレビ出演して、旧ジャニーズ事務所(「SMILE-UP.」と「STARTO ENTERTAINMENT」に分離)時代の先輩・中居正広への感謝を口にしたことが再注目されたのだ。
「赤西は2006年にKAT-TUNとしてCDデビューし、ヒット作を連発。ところがたび重なるトラブルで14年に事務所を退所し、独立しました。そんな赤西が久々のテレビ出演を果たしたのは、さる12月17日に放送された『まつもtoなかい』(フジテレビ系)。何でも、まずテレビ局に来ること自体10年ぶりだったそうですが、番組MCの中居に『10年間、ずっと会いたかった』と語り始めたんです」(テレビ誌ライター)
赤西いわく「独立して10年、(自分から)離れていく人とかもいて、ちょっとツラい時もあった」とのことで、「そんな時に人づてにお年玉をくれた。(事務所)辞めてるのに。お年玉をもらったのも初めて。すごい嬉しかった。(退所後の)2年目も3年目もくれた」と中居だけは独立後も間接的につながってくれていたというのだ。
あまりの感動で赤西は当時のマネージャーに「どうしても(中居本人に)お礼を言わせてくれ」と頼んだが、「中居はそういうの恥ずかしがるから」と返され、お礼を伝える機会がなかったと説明。
「でも、めちゃめちゃ嬉しい。寂しい時に救われた」と感謝する赤西に対し、中居は、当時は、旧ジャニーズを辞めていくケースが少なく、「ほぼ初めてだったから、お手本がいなかった。赤西は自分の保身のためにペラペラしゃべる人でもない」と、独立後の活動を気にかけていたという。
続けて「1人(ソロ)の時に、歌番組にそんなに出てなかったのに、(今回)ボクの番組に赤西が1人で出てくれた。その時に『あ、1人でやりたかったって、こういうことなんだ』『今の会社とグループじゃできないね』と強く感じて。でも、それはスタンダードじゃないから、なかなか理解もされないし。でも、ボクは“関心がないわけじゃないよ”“無関心じゃないよ”ってことが伝わればいいかなと思って」と、人を介してでもお年玉を贈っていた想いを語っている。
「一連の言葉を聞いた赤西は感極まった表情になり、声を震わせて『超嬉しいっす、マジで』と感激。たとえ事務所を離れても、それまでと変わらず後輩へのケアをしてきた懐の深さに対し、世間からも『中居くんって優しいなぁ』『さすがだよ』『飲みに連れて行って話をするとかじゃなくて、そっと寄り添ってることを気遣わせないように伝えるところが凄いわ。そら、慕われる』などと感動する反応が殺到。加えて、『お年玉をもらった事実をペラペラしゃべる事なく自分の力で活躍してる赤西くん、今のこの状況を思うと本当にカッコいい』と、多くを語ってこなかった赤西への好意的な声も見られました」(前出・テレビ誌ライター)
現在も様々な後輩からリスペクトされ続ける中居だが、その背景にはきめ細かい配慮や、周囲への思いやりがあるのだろう。
(木村慎吾)