モデル・トラウデン直美が2月3日、関西テレビで放送された「LIVEコネクト!」に出演し、自民党・麻生太郎副総裁から「おばさん」と発言された上川陽子外務大臣の対応力を「1番キレイ」だと称賛している。
麻生氏は1月28日に地元・福岡での講演に参加した際、70歳の上川大臣の働きぶりについて「あのおばさんやるね。美しい方とは言わんけれども」と容姿にまつわる発言をし、大きな批判にさらされていた。
これを受け、上川大臣は同30日の会見で件の発言について「外務大臣に任命され、全身全霊を込めて専念しているところ。どのような声もありがたく受け止めています」と返し、さほど問題視することはせず、「なぜ怒らないの?」と賛否を招く事態にも発展していた。
一連のやり取りに関し、トラウデンは「上川さんが正解のような気がしています。仕事に専念して、それに対して全力でやっておりますということは、暗に“女性やからってナメんなよ”と言っているように感じる」とコメント。
一方、“大人な対応”で返すに留めた上川氏には、「女性のリーダーとしてきちんと抗議すべき」との声が相次いでいるが、トラウデンは「“抗議してよ!”とおっしゃる人の気持ちはわかるんですが、ここでまた“そんなん言わんといてー!”みたいに噛み付いたら、女性はヒステリックとか言われそうじゃないですか。だから、上川さんの対応が1番キレイやったような気がします」と理解を示している。
「上川氏の対応をめぐっては、ジャーナリスト・浜田敬子氏も1月31日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で『麻生さんと喧嘩したくないのはわかるが、毅然と抗議しないと、こういう発言をされて嫌な想いをしている女性、社会に対して、差別されても受け流せばいいという間違ったメッセージになってしまう』と警鐘を鳴らし、『女性は抗議しちゃいけないんだ。我慢して賢く受け流さないといけないと思ってしまうから、罪深い』とも苦言。他にも、『女性を代表して怒ってほしい』とする要望が見られますが、トラウデンは敢えて冷静に対処した点をクレバーだったと評価しています。ネットには、トラウデンと同様、上川氏が今回の対応により大きく株を上げたと称える人や、時代錯誤な麻生氏の感覚をより浮き彫りにしたと指摘する人もおり、概ね『賢い選択をした』『見事にあしらったって感じ』などの反応が多く見られました」(テレビ誌ライター)
上川大臣がどんな言葉に怒りを覚え、また、どのような方法でその怒りを表現するかも彼女の自由である。今回のリアクションは彼女らしいスマートな判断が光ったといえるのではないだろうか。
(木村慎吾)