タレントのマツコ・デラックスが月曜レギュラーを務める「5時に夢中!」(TOKYO MX)のさる2月19日放送回で、企業が採用面接で行う“定番の質問”にまつわる持論を展開した。
番組ではまず、一般的な採用面接で頻繁に見られる「弊社でなければならない理由を教えてください」との質問について、SNSで噴出している若者たちの不満を紹介。「別にどこでもいい」「お金がほしいだけ」「代わりの会社はいくらでもある」などの声が出ているとの報告に、マツコは「こんな投稿をXにしているヤツは大した人間にならない」と一蹴した。
その理由として、「結局、何だっていいのよ。面接の時の質問なんて」と切り出し、「『今朝は何を食べましたか?』でもいいのよ。それをいかにオシャレに答えられるかどうかのテストなわけじゃない? だから、これを『こんな会社、本当は入りたくねぇだろ』って思ってるのを、いかにうまく隠して、しかも“取ってつけたようなウソをついてる”って(面接官から)思われないような、うまいかわし方をする人が賢い人なわけじゃない?」と、質問内容よりも、即座に体裁の整った回答ができるかどうかをチェックされていると分析した。
続けて「だから、逆に“お金が目当て”とか“こんな会社、本当は入りたくねーだろ”っていうのを面白く言えたら、逆に採用されると思う」と持論を述べ、共演者もこれに「確かに」と納得。最後は、そうした就職活動での不満をXで漏らしているような人を含め、「それに『そうだ!そうだ!』って言ってる連中も全部もう…(ダメ)」と斬り捨てつつ、「まぁ、頑張って生きてください」と締めていた。
「採用面接で合否を分ける大きなポイントの質問とも言うべき『弊社を希望する理由』に対するマツコの持論には、視聴者からは納得したという反響が続々とネット上に寄せられていますね。『自分も採用の時に面接官をしていますが、まさにその通りです。質問なんて何でもいいんです』とか、面接に向けて用意してきた返答より、就活生の人間性や素の姿、器用さが垣間見られる回答を望むといった採用する側からの声もありました。もちろん、会社によって質問に対して望むものは異なるでしょうが、内容よりも、答え方や説明のわかりやすさ、円滑なコミュニケーション力があるかといった点が重視されるのはおおむね真実でしょうね」(テレビ誌ライター)
就活に励む全ての人にとって、マツコの見解は参考になりそうだ。
(木村慎吾)