3月9日にフジテレビ系で放送された「R-1グランプリ2024」。今大会から芸歴制限が撤廃され、過去最多となる5457人がエントリー。3名が残るファイナルステージでは吉住、ルシファー吉岡に競り勝った芸歴20年目の街裏ぴんくが優勝を果たした。
ハイレベルな戦いに視聴者の反応も上々の今大会だが、放送から4日後に思わぬ事態が。決勝で7番目に登場したトンツカタンお抹茶の所属事務所である人力舎が、3月13日に公式サイトで謝罪文を発表。
お抹茶が決勝で披露した「かりんとう車」のネタで使われていた楽曲について「楽曲ダウンロードサイト及び作曲者様の規定に沿わない使用方法をしていたことが発覚いたしました」と謝罪したのだ。
「今回の『楽曲不正使用問題』により、TVerでもお抹茶のネタだけ削除されてしまった。敗退したもののSNSでは好評のネタだっただけに、惜しむ声が広がっています」(芸能関係者)
事務所による謝罪の直後、当事者であるお抹茶もXを更新。謝罪するとともにネタで使用した楽曲の作曲家に新たに楽曲を作ってもらう予定であると明かした。
前出・芸能関係者が続ける。
「音源の使用方法に問題があったのは落ち度ですが、問題発覚後の対応は非常に誠実な印象です。作曲家のマニーラ氏がXでお抹茶にエールを送っていることからも、しっかりと謝罪していることがうかがえます」
お笑い界では過去にも同様の事例が。
「2018年にはひょっこりはんがネタで使っているBGMが権利を侵害しているとして抗議を受けたのですが、所属する吉本興業が当初適切に対応せず、結果権利者が公式サイトで被害を訴えるというトラブルが発生しました。その後両者の話し合いで、事態は決着しましたが、今回の人力舎のスピーディーな対応を見るに、あらためて吉本の初期対応の不備が浮き彫りになりました」(前出・芸能関係者)
新たな「かりんとう車」に期待したい。
(塚原真弓)