俳優・木村拓哉にとって2年ぶりに連続ドラマで主演を務める「Believe-君にかける橋-」(テレビ朝日系)が、4月の放送開始を前に早くも「これでは期待薄」と言わんばかりの声がネット上で相次いでいるという。
同ドラマは、大手ゼネコンで土木設計部を任される“建設物オタク”の部長・狩山陸(木村)による橋づくりへの情熱を描いた物語だ。
ドラマ公式サイトでは、3月7日時点で、木村の演じる役柄について「大手ゼネコンに所属する建築士・狩山陸。これまでさまざまな職業を演じてきた木村が、橋づくりに情熱を燃やす建築士という、自身の新境地となる役柄に命を吹き込みます」との説明がなされていた。
ところが、“土木設計部部長の建築士が橋づくりに情熱を燃やす”との概要説明が複数のニュースサイトで報じられると、「橋は土木扱いです。建築士が橋を作るってほぼ聞かないです。少なくとも車が通る道は設計できません。大丈夫でしょうか?」「土木設計部の部長が“建築士”ということはありえません。土木設計部で設計をしている人は“設計士”と呼ばれています。基本的な言葉ぐらいはしっかり取材してから使いましょう」「どこのゼネコンに監修してもらってるのかわからないけど、現実と違いすぎますよ」などのツッコミが殺到したのだ。
すると、こうした反響を受けてか、その後、同ドラマの公式サイトでは先の紹介ページから「建築士」とのワードが消え、「大手ゼネコンに所属する設計者・狩山陸」「橋づくりに情熱を燃やす設計者」などとこっそりと変更。放送開始前からこれでは先が思いやられる…といった展開になってしまったのである。
「SMAP全盛期には、木村が劇中で美容師やパイロット、検察官を演じると、そのあまりの“カッコよさ”から、それらの職業の志願者が急増するほどの社会現象を巻き起こしていました。時代もありますが、平均視聴率30%超えもザラ。そして、木村のカッコよさもさることながら、大ヒットにつながったの高品質な脚本によるところも大きかったでしょう。今回は放送開始前から主人公の役職名がわずか数日間で変更されるなど、ドタバタな印象が拭えず、『いまだに設定が固まってないのかな』『放送寸前にこんな注目のされ方してたら本編は期待薄ですね』『脚本も一切専門家が監修せずに書かれたのかな。だとしたら、ある意味度胸あるな』などヤユまじりの批判が続出していましたね。ただし、『何しろ超マイナーな技術士という国家資格が有名になるのは嬉しい限りです。キムタクさん、頑張って視聴率上げてください』と期待する声も上がっていますから何とか、放送後の巻き返しを図ってほしいところです」(テレビ誌ライター)
すでに相当程度撮影は進んでいるとみられるが、「建築士」から「設計者」への訂正は、公式サイトの言葉の訂正だけで済んでいることを祈りたい。
(木村慎吾)