日本でもドル箱シリーズ、その第5弾「パイレーツ・オブ・カリビアン:デッド・メン・テル・ノー・テイルズ」にオーランド・ブルームがシリーズ復帰を果すことが正式に判明した。
2011年の第4作「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」には出演しなかったオーランドだが、おなじみのキャラクターであるウィル・ターナーとして戻ってくることになると、先日行われたD23エキスポの会場でディズニーの幹部らが発表したのだ。
オーストラリアで行われていた撮影も先日終了したばかりだが、公開は2017年7月となっている。この復帰の噂に対し、オーランドは昨年こう語っていた。
「いま話し合いが行われているところで、僕はやる気だよ。ジョニー(デップ)や監督のゴア(ヴァービンスキー)と一緒に働いたことは僕にとってとても素晴らしい経験だったんだ。ジョニーと一緒に仕事してとてもよい時間を過ごしたし、僕がこの映画に出演しようと思った理由もジョニーがいたからなんだよ」
こうして聞くと、日本でも絶大な人気シリーズだけにワクワクするファンがいることだろう。しかし、内幕はそれほど楽観的なものではない。
「日本をはじめとしたアジアなどでは回を重ねるごとに人気が高まり、興収を上げている同シリーズですが、本国アメリカでは2作目をピークに右肩下がり。前作はシリーズ最低の興収でした。理由は企画が飽きられたこともありますが、ジョニー・デップの人気急落も大きい。本国ではもはや過去の俳優ですからね。そこでディズニーが考えたと思われるのが、ジョニデの人気がまだまだ高いアジアを中心とした海外での売り上げ増を目指そうというもの。そこにオーランドの復帰です。じつは彼もいまやすっかり落ち目です。2013年に別れた前妻のトップモデル、ミランダ・カーとは『格差婚』と言われていたほど。しかし、日本などでは人気は根強いものがあります。ですから、崖っぷちのジョニデの看板をもう一度盛り上げるための起用と見ていいでしょうね。ギャラもそこまで高くないはずですから」(映画誌編集者)
事実、オーランドと共に復帰がささやかれていた女優のキーラ・ナイトレイは出演を断わったようだ。
「キーラは昨年の『イミテーション・ゲーム』でもオスカーにノミネートされるほど絶好調。彼女自身『あのシリーズに戻ることはもう想像できないのよ』と言っています。つまり『パイレーツ』は旬の役者が率先して出たいコンテンツでは、もはやないわけです」(前出・映画誌編集者)
内幕を聞いてしまうと残念なかぎりだが、映画が面白ければファンは文句を言わないはず。日本ではまた巨大ヒットを飛ばしてほしいものだ。