「朝早く起きるためには夜早く寝ることが大切なのは分かっているけれど、夜遅くまで寝ないからやっぱり朝も起きない……」と困っていませんか? 夜になかなか眠れないことは子ども自身も悩んでいることかもしれませんが、実は環境整備やルール作りで改善できる部分もあるんですよ。詳しくみていきましょう。
■寝て欲しい時間になったら部屋を暗くする
まずは、家庭での“就寝時間”をきっちり設定することが大切です。それが21:00であれば、「21:00になったらテレビやスマホ、ゲームはおしまい。眠くなるまで絵本や読書を楽しむのはOK」などとルールを決め、時間になったら暗い寝室で過ごす習慣を作りましょう。やわらかいオレンジ色の光で、読書の妨げにならない程度の明るさに設定すると、リラックスしながら眠るモードへと切り替えやすくなりますよ。
■暗い部屋でゆったりストレッチやホットドリンクを飲む
暗い部屋で過ごしてもなかなか眠たくならない場合は、布団の上でゆったりストレッチをして体をリラックスさせたり、ホットミルクなどを少しずつ飲んで体を温めたりしましょう。そのうえで、余計なおしゃべりをせず電気を消して一緒に横になり、子どもが眠りにつくのを待ちましょう。
■起床時間に起こして一度外へ出る
いきなり習慣を変えることは簡単なことではありませんから、すぐには早寝ができるようにはならないかもしれません。その場合も、多少の睡眠不足は案じずに決まった時間に起こしましょう。早く起きることで夜早く眠くなり、より早寝がしやすくなります。起きたら外に出て日光を浴び、朝の空気を吸うようにすると目覚めやすく、朝の活動への移行がスムーズになります。朝の時間に、子どもが楽しみにしていることをやらせてあげるのもよいでしょう。
眠りやすい環境を整えたうえで寝ようとしているのになかなか寝られない場合は、不安や心配事がないかを確認したり、睡眠の専門家を受診したりして原因を探ることもオススメです。明日を楽しみにして、安心して眠れる状態になるようサポートしてあげましょう。
(Nao Kiyota)