今年11月、KinKi Kidsの堂本光一の主演ミュージカル「Endless SHOCK」が24年間におよぶ歴史に幕を下ろす。光一が芸能人生の半分以上を注いだ「日本一チケットが取れないミュージカル」だが、東京・帝国劇場が2025年2月に建て替え工事に入るため、一緒に閉幕する道を選んだ。4月には単独主演2000回、5月には森光子さんが「放浪記」で記録した2017回を超えて、2018回記録を樹立する予定だ。
今年はトータル6カ月、実に年の半分を「SHOCK」に注ぐこととなる光一。ミュージカルスターとして、譲れないルーティンや必須アイテムがいくつかある。かつて、帝劇の楽屋に持ち込んでいたのは酸素カプセル。急速な回復力を望めるため、国内外の一流アスリートやミュージシャンがバックヤードに持ち込むことで知られる。
さらに光一の場合は、じゅうたんも自前だ。長く使っているカーペットは、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場にマネージャーが勝手に配送してくれる。光一が落ち着く空間であることを知っている、マネージャーならではの心遣いといえる。博多座の楽屋は和室。座椅子を用意しておくのもマストだ。
「座長らしいところでは、ブルーレイのレコーダー。毎公演録画しているのですが、気になるシーンがあると、1幕目と2幕目の間にチェックして、改善にあてるのです。自分のことでいうと、声の出方の確認が主たる目的です。映像で聴いて、観て、微調整することが多々。さすがはプロ集団です」(アイドル誌ライター)
プロといえば、趣味の車の知識量も挙げられる。1987年頃から大のF1ファンで、「週刊プレイボーイ」で持つ連載「堂本光一 コンマ一秒の恍惚」は、通好みすぎるメカやF1にまつわるあれこれを語っている。
自身は、18歳から5台の自動車を乗り換えてきた。かつては、高級車で知られるフェラーリの430スクーデリアに乗っていた。運転席の背後にあるミッドシップエンジンのカバーが透明で、車好きにはたまらなかったという。
「ドイツ製の某高級車を乗り分けしていた時もあって。KAT-TUNの亀梨和也ら後輩たちと草野球をする時に、その車で乗りつけると、亀梨から『うわぁ、光一くん、これも持ってるんですかー』と興奮された。光一がサラリと『これ? 雨用』と答えたことで、亀梨は頑張ると高級車に乗れると発奮材料にしたようです」(前出・アイドル誌ライター)
アイドルとして、俳優としてトップに上りつめて“フェラーリ男”になっていた光一。プライベートはSHOCKと無縁のようで。
(北村ともこ)