お笑いコンビ・Aマッソの加納による「芸能界にいる9割の2世タレントがウザい」との発言について、元衆院議員でタレントの金子恵美が世襲議員と比較しながら持論を述べている。
加納は配信番組「チャンスの時間」(ABEMA)の中で、過去の不快な出来事が原因で「二世タレントが嫌いなんです」と明かすと「芸能界にいる9割の二世タレントがウザいじゃないですか。基本的に淘汰されるべき」との“暴論”を展開。この発言が、ネットで賛否を呼ぶ中、4月2日に放送された「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、この騒動を扱った。すると、出演者の金子は二世タレントと同様、二世議員にも“二世であるがゆえのプレッシャー”があると語り始めた。
まず、「常に先代と比べられてしまう点」こそが二世の抱える苦労だと話す金子。続けて「仕事をする上では、人脈とか地盤とか、引き継げて良いところもあるんですけど、周りからみれば、“先代の実績は評価できるけど、あなたはまだ新しい議員としてどうなんだ?”って見られてるから、より謙虚にしていないと、厳しく見られがちなんですよね」と、他の議員と比較して高いハードルをもうけられてしまうことはデメリットだと主張した。
続けて、「二世でも評価されてる人っていうのは、そういうことを客観視できてる人が多い気がしていて。“親があっての私が今、支持されてるんだ”ってことがわかっていれば、より結果を出さなきゃいけないという活動ができるんだけど、今の自分があるのを当たり前だと思っていると、なかなか前(親)を超えない」と、自分自身の境遇と向き合うことができているか否かが重要だと指摘している。
「金子といえば、さる3月17日に放送された『そこまで言って委員会』(読売テレビ)で、“ポスト岸田”に、世間の評判として、小泉進次郎元環境相の名前も挙がっていることが話題になった際に『小泉さんはまだ“地頭”がそんなに良くないので、経験を積まないといけない。まだ(次期首相には)早いのかな』と痛烈コメント。その場にいた夫でやはり元衆院議員でタレントの宮崎謙介が『地頭っていうと永遠に芽が出ないから…』と突っ込んでましたが、視聴者からは、レジ袋の有料化以外にあまり実績が思い浮かばない印象もあってか、金子に同調する声も多かったですね。そんな進次郎氏も小泉純一郎元総理を父に持つ二世議員で、コトあるごとに父親と比較されるのはもはや日常茶飯事。『地頭が悪い』とまで言われるのも、北朝鮮への電撃訪問など派手な父の功績の影響もあり、金子にとっての二世議員は“ウザい”というよりは“可哀想”な存在なのでしょう」(テレビ誌ライター)
一生逃れることができない比較対象があるという点においては、二世は大きなハンデを抱えているとも言えるのかもしれない。
(木村慎吾)