若手女優の今田美桜が快進撃を続けている。昨年からドラマ、映画問わず多数の話題作に出演。2025年度前期のNHK朝ドラ「あんぱん」で主演を務めることが発表済みだ。一方で、昨年出演したドラマ「トリリオンゲーム」(TBS系)の劇場版でも、メインキャストの一人として登場する予定だとも言われている。
「今田は男女問わずファンが多く、昨年ヒロインを務めた映画『東京リベンジャーズシリーズ』や『わたしの幸せな結婚』が大ヒット。昨年末にSNSで話題を集めたドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)にも主演の一人として参加し、高い演技力が話題でした。朝ドラも決まりCM出演のオファーも増えているようで、20代の若手女優としてはもっとも注目されている1人です」(スポーツ紙記者)
そんな今田は、4月13日が初回放送のドラマ「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系)で主人公の花咲舞を演じる。過去に、女優の杏が主演で制作されたドラマシリーズの続編で、原作は人気作家の池井戸潤氏。今期の春ドラマでも話題を集めるドラマの一つだが、Xでは放送前から賛否両論が巻き起こる事態になっている。
「杏が主演を務めた2作品は、14年と15年に立て続けに放送され、映画化を期待する声が出るほど大ヒットしました。熱狂的なファンが多い作品で、今回の続編では主演が今田になったことに、不満の声がXで出ているんです。『複雑』、『リメイク版ショック』『杏ちゃんじゃないなら見ない』などなどですが、前シリーズでは、花咲舞の知的ながら空気を読まない雰囲気を、杏が見事に表現していただけに、今田は、どちらかと言うと舞のイメージにはあっていないキャラじゃないかとファンが懸念しているようなんです」(民放関係者)
今田が過去に主演を務めた作品が影響して、「花咲舞」ファンからバッシングを受けているのではないか?そんな見方をするのはさる放送作家。続けてもらおう。
「今田は22年4月期に放送された『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った~』(日テレ系)でドラマ初主演しましたが、この作品で演じた『田中麻理鈴』のキャラは天真爛漫なOLという設定でした。ところが、今田の演技が大げさすぎると不評を買い、この麻理鈴イメージが強い視聴者もいて今回の花咲舞に合わないと考えているようですね。それに、日テレが公開したイメージショットや宣伝映像でも、杏が演じた時の舞とは少しイメージが違う。前作の熱狂的なファンが放送前の時点では違和感を抱いているということでしょうね」
とはいえ、そこは、勢いに乗っている今田。仮に前作のファンを取り込めないとしても、一定の評価は得るだろうと、キー局の編成担当が話す。こう続ける。
「そもそも身長が高くスリムでキリッとした顔立ちの杏と、胸が大きめ、身長が低い今田は違うタイプ。日テレも、そのあたりを想定して、対策としては、まず、脇役を豪華にしている。今田のバディ役に、数々の話題作に出ている山本耕史。さらに前作で人気だった上川隆也も別の役ですが、続投します。今田をサポートする名脇役がそろい、前作と遜色ないおもしろいドラマになりそうですよ。あくまで杏のファンだという層はともかく、新規のファンをたくさん呼び寄せる可能性は高いですね」
ぜひとも高い演技力で、杏のファンを黙らせるような作品に仕上げてもらいたいところだ。
(渡邊伸明)