牛乳といえば、体質に合わない人がいたりビーガンの人は避ける必要があったりと、全ての人が飲みやすいものではありません。でも、最近は加工されてより多くの人が飲めるように改良された牛乳もあるようです。
そのひとつが「A2ミルク」です。これは、牛乳に含まれるベータカゼインが全てA2型の牛乳のこと。なんだか難しそうですが、牛乳には主に2種類のタンパク質が含まれており、その1つがベータカゼインです。ベータカゼインにはA1型とA2型があり、A2ミルクはベータカゼインのA2型ということになります。
A1型とA2型の構造の違いから、人間の体に取り込まれた後の消化過程に違いが出てくるそうです。A2ミルクは、牛乳を飲むと下痢や腹部のけいれんを起こす乳糖不耐症の人に適しているといわれています。
すでにA2ミルク製品は販売されていて、例えば日本A2ミルク協会の「日本A2協会牛乳」やカネカの「オーガニック生乳でつくった有機牛乳」など、選択肢も広がっているようです。
気になる味ですが、ベータカゼインを主成分としていることから、「一般的な牛乳とは少し味が違う」との評価があるようです。口コミを調べてみると、「商品によっては飲みやすく、甘みもあって美味しい」という声もありました。また、「お腹がゴロゴロしない」ので、その意味でも飲んでいる人は多いようですね。
「牛乳を飲むとどうも調子が悪くなる……」という人は、試してみるのもよさそうです。