この4月、「フレッシュな新入社員が入社してきた」という会社も多いことでしょう。そして、各社で入社式も実施されたようです。そうした中、2024年はこんな変わった入社式が行われていました。昨年にみられた先端テクノロジーを利用した新入社員研修も合わせて紹介していきましょう。
■ランクアップの親参観&保育体験の入社式
化粧品ブランド「マナラ」などで知られるランクアップ社は2024年4月1日、新入社員である女性4名の入社式を実施。でもこの入社式、実は少し変わっていたんです。
ランクアップといえば、ママ・パパ社員が全体の4割以上を占める、育児しながら働きやすい会社として有名です。それもあって、入社式では新入社員の親の参観や社内プチ保育体験を行い、“育児のしやすさ”を体感できる内容だったようです。
具体的には、0〜8歳児の保育体験をするというもの。キャリアや企業理解促進のため、働きながら育児を担う社員に対してさまざまな制度で全面的に支援している、ランクアップならではの取り組みではないでしょうか。
親が参観した新入社員の1人からは「自己紹介の発表もあり、お母さんが見るということでとても緊張した。社長が『保護者への感謝がとても大事』と話していたように、これまで育ててくれたお母さんに感謝を伝える意味でも見てもらえてよかった」との感想が挙がっていました。
保育体験後の感想としては「周りに小さい子どもがいないので可愛くて楽しかった。泣いてしまう子がいて、お母さんは大変だということを実感できました。母も仕事をしていたので、今になってそのときの母の大変さが分かった」「結婚したら子どもが欲しい。子どもと一緒に出社できる会社は他になかったので、とてもよいと思った」などが挙がり、新入社員たちにとってもよい経験になったようです。
■TOPPANグループの最新テクノロジー活用のオンライン新入社員研修
TOPPANや同グループは、近年、完全オンラインで新入社員研修を続けていますが、2023年には最新のテクノロジーを活用して実施したそうです。
これは昨今のデジタルビジネスに必要なスキル習得を目指すもので、DXを促進する人財育成を強化することを目的としているのだとか。とくに、VRゴーグルを1人1台貸与し、体感型のVRプログラムとメタバース上でのコミュニケーションを導入したことには注目です。リアル研修以上の学習効果と緊密な交流を促したようです。
また、ChatGPT体験や海外拠点との生配信によるグローバル研修プログラムなどもあり、盛りだくさんの内容で行われたこともあって、2024年の研修内容にも注目したいですね。
どんどんと進化する入社式や新入社員研修。今後のさらなる発展が気になるところです。