サッカー日本代表MF遠藤航を擁するイングランドの名門リヴァプールが、スペインのレアル・ソシエダで活躍する日本代表MF久保建英の獲得に関心を示しているという。4月17日までに複数の欧州メディアが伝えている。
今季のラ・リーガで24試合出場、7得点3アシストという記録を残し、チームの中心的存在となった久保。ソシエダも同日時点で勝ち点50の6位につき、来季のヨーロッパリーグ出場に期待がかかるが、もしかすると久保は大きなステップアップを遂げることになるかもしれない。
スペインメディア「Football Fan Cast」によると、リヴァプールが6000万ユーロ(約93億円)もの移籍金をオファーする準備があるとのことで、英メディア「TEAM talk」がリヴァプールによる「久保への攻勢」が強まっていると報道している。同クラブでは、久保と同ポジションにあたる右ウイングを、長くエジプト代表FWモハメド・サラーが陣取ってきたが、今季をもってサウジアラビアリーグへと移籍する可能性が噂されているが、同メディアでは現在のリヴァプールが狙う有力なサラーの後釜候補として、バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表FWレロイ・サネ、バルセロナのブラジル代表FWラフィーニャ、そして「最有力のメインターゲット」に久保が名を連ねていると伝えた。
「リヴァプールは“日本人好き”の指揮官ユルゲン・クロップが長く在任してきましたが、2023-24シーズン後の退任が決まっており、新監督にはスポルティングCPを率いるルベン・アモリムが就任濃厚とされています。このままアモリム新監督となれば、彼が最も得意とする“ダブル・トップ下”のフォーメーションを敷く可能性が高く、チャンスメイク能力に秀でた久保にとっては相性も抜群と言えるでしょう。ただ、現状ではチームの核となる活躍を披露できているソシエダを離れて、ポジション争いが熾烈な強豪クラブへ加入するかは未知数。久保自身、言語も流暢に話すことができるスペインでの継続を望んでいるとされ、今年2月にはソシエダと29年6月末までの契約延長も発表したばかり。もちろん、リヴァプールへの移籍は欧州最高峰の舞台であるチャンピオンズリーグへの出場も増えることから、選手としての成長にはつながるものの、“ベンチが定位置”になるリスクもはらんでいます。このあたりは久保が冷静に天秤にかけて熟考することになるでしょう」(スポーツライター)
現在22歳の久保。仮に93億円ものメガオファーが実現した場合には、日本人選手として断トツで史上最高額の移籍金となるが、はたして…?
(木村慎吾)