国民的人気アニメ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系)が4月21日、放送された。この日は、主人公・通称“まるちゃん”の声を34年に渡り務め、3月4日に急逝したTARAKOさんから引き継いだ声優の菊池こころが初出演。放送前から注目されていた。
本編が始まる前のまるちゃんの号令「みんなー! いっくよー!」の声から菊池に代わっていたため、視聴者の中には「TARAKOさんの声じゃないの切ない」「なんか、泣けてきた」などの声もあったが、「あ、まる子っぽい」「かなり寄せてるね! がんばれ新まる子」「寂しいけど、新しいまる子の声を応援するよ」など、悲しみつつも菊池の声を受け入れているようだった。
さらに、物語が進むと「可愛い声! リズムとかイントネーションとかTARACOさんリスペクトな感じですごくいい」「喋り方がまる子のまんま! タラコさんが作り上げたまる子を引き継いでくれてる感じする」「プレッシャーすごい中、なるべくTARAKOさんに寄せようと頑張ってるの想像したらなんか泣ける」「新しい声優さんの頑張りをすごく感じてグッときた」など、菊池の声優としての力量に高い評価をつけるコメントがSNS上に溢れていた。
「視聴しましたが、視聴者が指摘するように、かなりTARAKOさんが作り上げた“まるちゃん”に寄せた話し方でした。そのおかげで、『ちびまる子ちゃん』の世界観は崩れませんでした。何より、視聴者の菊池に対する温かい励ましの声に、グッときました」(テレビ誌ライター)
きっと、原作者でさくらももこさん(2018年に他界)、TARAKOさんもあの世でホッとしているのではないだろうか。