歌手・GACKTと言えば、いろいろと尖っている印象がある。さる5月18日にも、ラジオ番組に出演したウエンツ瑛士から、8年前の名古屋での食べ歩き番組ロケで食べものへのこだわりのため、NG連発で苦労したことを明かしていたが、こちらの騒動についても、尖ったキャラが際立ったように思われる。実際、その「核心」とは…。
それは、さる4月24日に自身のXを更新し、芸名「GACKT」を商標登録していることを明かしたうえで、アパートの名称にクレームを入れた理由について改めて言及した件だ。この4日前の20日のX投稿で、GACKTは「La Maison Gackt(ラ・メゾン ガクト)」と刻印されたアパートの写真をアップし、「アパートの名前にボクの名前が勝手に使われてたから、『さすがにこんな風に名前使うのは勘弁してくれ』とオーナーに伝えた。いきなり商品名にボクの名前が入ってたりするのも過去に何回もあったが、どんな気持ちでやってんだろ。勘弁してくれ」と無許可での“GACKT使用”をやめるよう伝えたという。
この一件は、すぐさま4月23日に放送された「バラいろダンディ」TOKYO MXでも取り上げられ、日本文学研究者のロバート・キャンベル氏は「ボクはもうちょっと大きな気持ちを見せてほしかった」「法的には問題ないらしいし、写真も見た。それほど大きな集合住宅でもないし、そんなこと言ってたら、ボクの名前の『ロバート』を使ってる人たちが芸能界に3人いるんですよ」「こんな小さな事をSNSに書くよりも、もっと大きなゆったりした気持ちでいたほうがいい」と、寛大な心を持つべきだとコメントしていた。
すると、GACKTは24日に再びこの問題に触れ、「最近SNSで人の名前や写真、動画を勝手に使ったなりすまし詐欺が横行している。『GACKT』の名前の無断使用への注意はその牽制の意味合いもある」とし、「もしあのアパート名が、ガクトやGAKUTOであればもちろん何も言う必要もない。GACKTという綴りは、あくまでも商標登録された名前」と、スペルの観点からも商標権の侵害に該当すると綴ったのだった。
「『GACKT』のワードを使われたことは事実かもしれませんが、このアパートは愛知県の『学戸(がくと)』という町に位置することから、“学戸のマンション“という意味でフランス語表記の『La Maison Gackt』になっているようです。そのため、なりすまし詐欺などの一環として捉えて『勘弁してくれ』と憤るほどの権利侵害に当たるかは微妙なところ。視聴者からは『フランス語で地名の学戸を表記する場合は“Gackt”になるからね。そこまで目くじら立てることかな』『ちょっと自意識過剰』などの反応がネット上に上がっていました。もちろん、商標登録している名前を無許可で使われていることは事実。オーナーにクレームを入れる資格はありますが、世間からの見え方としては、どこか尖りすぎているようにも思えてしまいますね」(テレビ誌ライター)
本業に支障をきたすような権利侵害にはもちろん目を光らせておくべきだが、はたして…。
(木村慎吾)