今回はネット上で「まさにジョジョ婚!」と話題になった、高橋一生さんと飯豊まりえさん夫妻について占ってみたいと思います。ドラマ「岸部露伴は動かない」(NHK)で共演したことがきっかけで交際が始まり、結婚に至ったと言われている2人。共演したドラマさながらの奇妙で独創的な家庭を築くのでは…などと、ドラマのファンである私などは思ってしまいます。
今回使用するのも、ホロスコープのダブルチャート。2人のホロスコープを出し、組み合わせることによって相性などを見る占法です。ホロスコープというのは、西洋占星術に欠かせない星の配置図のこと。その人が生まれた瞬間に、どの星がどの場所に位置していたかを見ます。それを分析することにより、その人の性格や人生、意識、好み、価値観、才能、恋愛、仕事等、詳細がわかるとされているのです。また、過去・現在・未来についても占うことができます。今回も、2人のホロスコープを重ね合わせて分析。では、さっそく相性を占っていきましょう。
2人のホロスコープを見た時思ったのが、「意気投合と全否定が混在する複雑な相性だなぁ」ということ。おそらく2人は「そうそう、全くその通り!」とハイタッチしたかと思えば「それは認めない!」「理解不能!」と相手の意見を真っ向から否定する…そんな場面の繰り返しなのではないでしょうか。これからその理由について、解説していきます。
まずは「意気投合」する理由から。2人とも水星が同じ射手座に入っていることが理由の第一に挙げられます。水星は知性や知的センス、コミュニケーション能力、言語などを表す星。そして射手座は楽天的で快活。そして行動力が半端ない星座です。知的レベルが高く、深い教養を備え、人生への探求心も旺盛でしょう。その知的活動はスケールが大きく、ワールドワイド。こうした特性を2人とも持っているため、常に好奇心のアンテナを伸ばし、知的興味をそそられることを発見しては、報告し合っているかもしれません。そして、「へぇ、それは面白い!」と同時に感じるはずです。時にはその場で「じゃあ、さっそくやってみようよ」とか「次のオフにそこへ行ってみようか」という話になることも考えられます。
次に「全否定」する理由ですが、2人の月が90度という葛藤や不和、摩擦を意味する角度を形成しています。月は内面を表し、感情やセンス、好みなどを象徴する星。そのため、「何となくイヤだな」「理由は特にないけどやりたくない」という感情をかき立ててしまうのです。先ほど、水星が同じ星座で知的感覚が共通していることは述べました。ところが、月が不和の角度を取っているゆえに、「頭じゃ理解できるけど、感覚的にはどうも違うな」と感じることもあるはず。
さらに、高橋さんの金星と飯豊さんの火星まで90度という不和の角度を取っています。金星は愛の星であり、火星は情熱や性愛、行動力を表す星。金星と火星は愛情面を決定づける、最も重要な星とされているのです。こうした結果から、愛情表現や愛し合うタイミングに置いて、2人はちぐはぐになりやすいといえるでしょう。しかしながら「ピタリ一致」と「ちぐはぐ」という相反する要素を含みつつも2人が惹かれ合ったのは事実。おそらく行動力の代名詞ともいえる射手座に2人の水星があったから、強力に引き寄せられたのではないでしょうか。
(三田モニカ)
8月1日生まれ。獅子座。A型。占術家。アロマテラピーアドバイザー。早稲田大学第一文学部西洋史学科卒業。占い情報誌の編集プロダクションを経て独立。西洋占星術、血液型診断、タロット等のロジックを応用した開運術を提唱。著書に「A型人間の頭の中」「B型人間の頭の中」(いずれも青志社)など。