元雨上がり決死隊・宮迫博之と霜降り明星・粗品による罵り合いのバトルについて、先輩芸人の明石家さんまが「我々世代では考えられない」とし、粗品に苦言を呈する格好となった。
粗品がバラエティ番組内で「ユーチューバー、おもんない」「宮迫とか」「(吉本辞めたから)先輩ちゃう、あんなやつ」などと口撃したことから勃発したこのバトル。20年以上も後輩からの挑発に対し、宮迫も負けじと「テレビに出てた時の俺を超えてから言え」「お前、『アメトーーク!』みたいな番組作ったんけ?」と反論したが、賛否を集めたことを受け、その後のYouTube動画では「もう負けでいいです。粗品、もう絡んでこんといて」と事態の収束を図っていた。
宮迫は2019年まで吉本興業に所属しており、粗品は同年までは直属の後輩にあたる。この2人と何度も共演経験のあるさんまは、6月8日放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)で、当初は宮迫と粗品がタッグを組んで披露していた“ケンカ芸”だと解釈していたが、次第に“ガチ”の様相を呈していたことに驚愕。
「けど、(粗品の挑発が芸ではなく)マジやったら、我々世代の芸能界では考えられない。後輩が先輩を(バカにする)という。『吉本じゃない』って言うたって、お笑い芸人では先輩・後輩やからな。縦やから。だから、先輩に対してああいうことを言うのは本当は間違いやねんけども」と、失礼な言動をとった粗品を“本来はあり得ない”と語ったのだ。
YouTubeのための戦略なのか、ガチなのかについては「今度、粗品に会ったら聞いてみようと思ってんねん。どういう意図なのか」と話すも、「粗品も仲間なんで。どっちも仲間なんで」と両者への配慮を見せていた。
「とはいえ、さんまからすると宮迫とは新人時代の頃から34年近い付き合いがあり、“仲間”の期間が粗品とは比較にならないほど長いです。また、『粗品は他(の人)にも何かやっとるよね。そういう戦法なんかな』と話し、宮迫以外のタレントにも毒を吐いている点に言及。これは、最も世間をザワつかせた元SMAPで俳優・木村拓哉へのイジりを指しているものと思われます。粗品はテレビ局で木村に挨拶した際の自身との身長差から、木村が公称する176cmという数字を疑問視。163cmの相方・せいやよりも小さかったとイジりました。さんまは宮迫と同様、木村とも家族ぐるみの深い付き合いがあり、他メンバーとの軋轢が囁かれたSMAP解散騒動渦中には『俺は木村派や!』と発言したことでも注目されました。よって、自分と親しい間柄にあるベテランのタレントを次々と容赦なく小バカにする粗品には、心の底では思うところがあるでしょう」(テレビ誌ライター)
周囲から総スカンとならないよう、粗品はしばらくの間、キバをしまうという選択をとることはあるのか。
(木村慎吾)