フィギュアスケート「GPファイナル2016」で4連覇を果たした羽生結弦選手が、エキシビションでも軽やかに舞って魅せた。
「ネットやメディアでは、選手紹介で羽生、宇野昌麿、宮原知子の3選手が入場した時に『PPAP』で踊ったことばかりが取り沙汰されていますが、今季の羽生選手のエキシビションプログラムは圧巻でした。浅田真央選手のバンクーバー五輪の際のコーチである世界的な名伯楽・タラソワコーチが羽生選手にぜひ滑ってほしいと懇願して実現したプログラムです。サン・サーンスの『白鳥』にイタリア語の歌詞のついた『Notte Stellata(星降る夜)』の優雅な滑りを羽生選手が形にしているのですが、スケーティング技術が高くないとできないハードな振り付けになっています。やわらかな手や上半身の動きを使いながらのステップなど、体のバランスを極限まで柔軟に使え、ステップでもレベル4の満点まで取れる羽生選手だからこそ滑れるプログラムです」(女性誌記者)
試合ではジャンプへの集中と得点というしばりでなかなか没頭しにくい表現の世界にどっぷりとつかって、羽生選手が魅せる舞。次のエキシビションでは、ぜひ注目してみていただきたい。
(芝公子)