お笑いコンビ「流れ星」のたきうえは、本業=不動産屋オーナー、副業=漫才師を公言する芸人界屈指のイケメン芸人だ。一発ギャガーのちゅうえいとの漫才歴は24年。「M-1グランプリ」では成績を残せなかったが、「THE MANZAI」(フジテレビ系)でファイナリストを意味する認定漫才師に選定されて世に出るチャンスをゲット。ネタに定評がある中堅漫才師である。
そんなたきうえは、2016年に元地下アイドルでものまね芸人だった小林礼奈と授かり婚。夜の営みまでぶっちゃける妻と徐々にすれ違い、結婚生活は4年ほどで終わった。娘は、小林が養育している。その養育費のために、副業をはじめた。
まず、21年に手を出したのは、ソーラー売電。千葉県内に、太陽光パネル4基と土地代を約8000万円で購入した。電気を売って年間約720万円の収益が見込めたが、売電価格が微妙に下降。1kw40円ほどの設定でスタートしたが、1年が経とうとするころには12~13円に下落してしまった。
売電価格を保証する固定価格買取制度を利用したが、常に借金を抱える状況が続いたため売却。マンション購入による不動産投資に切り替えた。
「太陽光パネル4基のうち、売ったのは3基という噂もありますが、ネガティブな理由ではなかったようです。より高いレバレッジを考えた末の決断で、かねてからたきうえさんは、『芸人として成功したら副業をやろうと思う』と口にしていたので、リサーチはしっかりしていたはずですよ」(実話誌の芸能記者)
東京・亀有と千葉・松戸でマンションを買った。亀有は土地を購入してから着工して、1億9000万円をつぎこんだ。芸人なら受けられない銀行からの融資も、「ボクは吉本芸人ではありません」「地方の営業で稼いでいます」など“利点”を手紙の中でとくとくと説明し、審査が通った。
入居者募集は東京・麻布で不動産を営んでいる友人に任せたが、これはミスジャッジだった。完成1カ月前で14部屋中3部屋しか埋まっていなかったのだ。友人が手数料を独占する目的で、REINS(不動産流通機構会員専用の情報交換サービス)への掲載を渋っていたのが原因だった。
「焦ったたきうえさんは、不動産屋系YouTuberを探しまくって、連絡を取った。そのアドバイス通り、亀有の不動産屋をしらみつぶしであいさつ回り。顔を覚えてもらえると、物件も覚えられて、相方のちゅうえいのサインも入れて好印象を与えると、1カ月で完売した」(前出・芸能記者)
自称「日本一おもしろいマンションオーナー」。現在も入居率は100%だ。
(北村ともこ)