“もっとお仕事頑張りたいから、要改善”―。映画やドラマで出されるロケ弁に対し、そんなクレームを口にしてしまったのは、女優・木南晴夏である。
6月21日に公開された映画「おいハンサム!!」の初日舞台挨拶。木南のほか、佐久間由依、MEGUMIらが出席し、タイトルにちなんだ「おい、◯◯!!」とツッコミを入れたいコトにまつわるトーク企画が実施された。
そこで、木南は「おい、ロケ弁!!」と語り出し、「最近のドラマや映画で出してくださるロケ弁のクオリティがあまりにもどんどん下がってるんじゃないか問題があって。ぜひ改善していただきたい」と物申した。続けて「女優さんや俳優さんって、きらびやかな世界で生きてるイメージがあると思うので、さぞかしおいしいご飯を食べているんだろうと思われがちなんですけど、行く場所とか、選ぶものによっては、“こんなお弁当が世の中に売られているのか?”みたいなレベルのものが出されたこともあって」と、目を疑うロケ弁に遭遇したことがあると告白。具体的には「お弁当って4つに区切られてるじゃないですか。4つのうち2つが白飯だった時があって、残り(2枠)に漬物とソーセージしか入ってない時があって。“これ1択ですか?”みたいなことがあって。要改善というか、もう少しお仕事が頑張れるように、もうちょっとだけ良いものが食べられたら嬉しい」と語り、「ご飯でスキマを埋めるな!」とも訴えていた。
「トークの企画を盛り上げるために、むりやり不満を挙げさせられた事情もあったようですが、現在はあらゆる食材や物資の値段が高騰し、なかなかロケ弁をゴージャスにするのも限界があるということでしょう。一般社会では、仕事中の食事は自前で弁当を用意するか、自費で外食するかの2択が当然なので、ロケ先という事情を考慮する以前に、木南の物言いに『よくこんな事言えたな』『いただいてる立場で贅沢を言うな』『これは公言すべきじゃなかった』『弁当の半分が米とか普通じゃん』『会社員は自腹で買うんだよ。何で高いギャラ払ってるのにテレビ局が用意しなきゃダメなんだ?』などと驚く反応が並びました。ちなみにロケ弁と言えば、歌手で俳優・泉谷しげるが、2021年に他界した田村正和さんを追悼するブログの中で、ロケ弁を巡り田村さんから、こっぴどく叱られてしまったことがあったことを振り返っています。何でも、30年以上前に共演したドラマの撮影中、まだ尖っていた泉谷が“ロケ弁当が冷えてておいしくない!”と嘆いていると、田村さんから“出されたモノはありがたく黙って食え!”と怒られたそうです」(テレビ誌ライター)
会見のお題に合わせるために、ひねり出したにせよ、弁当を用意してくれたスタッフへの感謝を忘れてしまったかのようなコメントは“おいしく”はなかったようだ。
(木村慎吾)