レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英に対し、イングランドの名門リヴァプールが巨額を準備して関心を示していると報じられた。23歳の久保は現在のソシエダを牽引するエースにまで成長しているが、早くもリヴァプール専門メディアでは同クラブにとって「うってつけの選手」であるとの見方を示し、“歓迎ムード“となっているようだ。
すでに日本代表MF遠藤航が所属するリヴァプールは、長くチームを指揮したユルゲン・クロップ前監督から、今夏に就任したオランダ人指揮官アルネ・スロット新体制へと移行している改革の最中にある。現状ではあまり目立った補強の噂は浮上していないが、32歳となったエジプト代表FWモハメド・サラーの後釜探しは急務とされ、その有力候補となったのが久保のようだ。
報道によると、29年6月までソシエダとの契約を残している久保に対し、リヴァプールは110億円もの移籍金と、年俸25億円を準備しているとのこと。これが実現した場合、移籍金と年俸いずれにおいても、日本サッカー史上最高額の取引となり、注目を集めることは必至だ。
「久保の移籍をめぐるウワサは毎夏のように取り沙汰されてきた経緯があり、今回の巨額でのリヴァプール加入説についても、その信憑性はファンの間でも意見が分かれています。ただ、現地時間7月20日には、リヴァプールを専門に扱う現地メディア『ANFIELD INDEX』が報道について『久保建英はリヴァプールにうってつけの選手』だと言及。7年もの間、攻撃陣を支えたレフティーFWサラーの高齢化やサウジアラビア移籍の噂があることを踏まえ、『左利きで右ウイングのFWが必要であり、才能に溢れた右ウインガーの久保は、サラーの後釜として理想的な候補』『スピードやテクニック、視野の広さは傑出している』とも讃えています。現地の目の肥えた記者にとっても、久保が世界的名手であるサラーの後継者として遜色ない存在だと位置付けられているのは、同じ日本人として非常に誇り高いものだといえますね」(テレビ誌ライター)
もちろん、現段階で移籍が実現するかは不透明だが、もしも110億円もの巨額オファーが舞い込んだ場合、ソシエダ側がそれを拒絶することもまた困難だろう。
久保にとっても大きな決断が迫られる夏になりそうだ。