いつの日からか芸能界にはおバカタレントの系譜が出来上がってしまったが、現在“新おバカ女王”の異名を取ってブレイク中なのが、モデルでタレントの藤田ニコルだ。ところが彼女、意気揚々と出演した番組でよもやの弱点をさらしてしまった。
8月27日に放送された「耳が痛いテレビ」(日本テレビ系)でのこと。同番組は視聴者が芸能人に向けて電話で直接、言いたいことをぶつけるというスタイルの番組なのだが、この藤田も予想以上に完膚なきまでに叩きのめされた。
一人目の視聴者からは「鈴木奈々が若くなっただけ、半年で消える」とまず手始めにドギツイ言葉を浴びせられると、さらに同年代の女子高生からは「誰に対してもタメ口で礼儀がないので、同じ女子高生だと思われたくない」というマジなクレーム。仮にも女子中高生からの人気が絶大と言われている彼女にとって、これは痛恨の一撃となったようで、気がつけば藤田は号泣していた。
そんな彼女をフォローするように共演したスピードワゴン・小沢一敬は、藤田が収録前に自身の楽屋に挨拶に来たことを伝え、しかもその際は敬語を使っていて、礼儀正しかったと説明。ところがニコルに同情するあまりに出た内輪ネタだが、見ようによっては「これはヤバイ」と感じた視聴者が多かったようだ。あっという間に「モデルでいろんな現場もやってるし、本当はあんな無礼なわけがない」「バカなのはしょうがないけど、もうワザとらしいタメ口はやめてもいいのでは?」「事務所の命令で無理してると、いつかぶっ壊れそう」などの声が拡散してしまったのだ。
「ギャル語や天然キャラについてはありのままの藤田の個性として受け入れることができたとしても、裏で礼儀正しいということが明かされた今、無理してタメ口キャラを演じると白々しさを感じる視聴者は増えるでしょうね。共演したヒロミも、かつてのタメ口キャラはしんどくなってやめたと話していましたし、今回の放送での泣き顔を見ていても、彼女はそれに耐えきれる器を持っていない。まだ17歳ですから、テレビ事情で過剰なタメ口を続けるとしたら、今まで以上に嫌悪感を与えかねないですよ」(テレビ誌記者)
藤田には、いっそのことキャラ変をしたらどうかと言う声も多いという。ファッション業界関係者が言う。
「礼儀知らずなイメージを払拭するために、思い切って見た目も清楚系路線に変更して勝負してみるのも面白いと思う。藤田は先日、黒髪であった中学時代のプリクラを公開し、好評を得ています。『Popteen』のモデルとして09年から14年まで活躍し、中高生の間で“ギャルの神様”として崇められていた“くみっきー”こと舟山久美子も大人メイクに切り替え、ギャルモデル時代より可愛いと絶賛されていますからね。いつか行き詰まるバカタレントの流れを継ぐより、そちらにシフトすることをオススメしたいですね」
藤田も以前インタビューで「ギャルの神様になりたい」と発言していただけに、自分に素直になるべきグッドタイミングかもしれない。
(佐伯シンジ)