やはりココ・シャネルは全女性のカリスマなのだろう。映画化されて多くの女優がシャネルを演じている。最近なら、往年の名女優シャーリー・マクレーン、「アメリ」でおなじみフランスのオドレイ・トトゥがそうだ。ストーリーならシャーリー版、英語じゃウソっぽいからフランス語のオドレイ版がいいなど、ファンの意見もさまざまだ。
そして新たにシャネル役に挑戦する人気女優がいる。「トワイライト」シリーズでティーンを中心に人気が爆発したクリステン・スチュワートだ。彼女が短編映画でココ・シャネルに扮することになった。
シャネルの創始者であるココとしてクリステンが登場するこのショートフィルムは、シャネルの現クリエイティブ・ディレクターであるカール・ラガーフェルドがメガホンを取り、架空のココの伝記を準備する裏舞台を描くだけに、これまでとは趣向が異なる。
カールはクリステンについて「クリステンは本当に、本当に意地悪に演じたよ。テストのときだけ彼女を観ることができるけど、全てに不満を言っているんだ。ディレクターにもプロデューサーに対しても意地悪なんだよ」とコメントしている。さらに、この短編映画の制作に至った理由を質問されたカールは「シャネルについての映画はたくさん作られているだろ。僕も作れるんじゃないかなって思ったのさ」と答えた。
「クリステンのココ・シャネルは、これまでのシャネル像とは違う洒落た雰囲気になるでしょうね。なんといってもカールが撮っているわけですから、一種のファッションフィルムではないでしょうか。ですから批判も起きないと思いますよ」(女性誌編集者)
シャネルを演じたクリステンは先日、デザイナーが手掛けたドレスを切るアイデアなど、カールには大胆なインスピレーションがあるとファッション誌に語っていた。
「カールは私にドレスを切らせたのよ。そのパフォーマンスの要素に本当に夢中になったわ。それでも、服を自分の着こなしにしなきゃね。いかにも衣装を着ているって感じたくないのよ」
この短編映画は12月2日にローマで開催されるメティエダールコレクションの発表の場でお披露目となる予定だが、シャネルファンの評価はいかに?