チームの先行きについて一番アツく考えていたのは“ポンコツキャラ”でお馴染みのおたけだった。7月29日放送の「大悟の芸人領収書」(日本テレビ系)で、斉藤慎二の不倫によって崩壊しかけたお笑いトリオ・ジャングルポケットの窮地を救ったエピソードが紹介された。
昨年夏、2度にわたる不倫をスクープされ、レギュラー番組を降板させられる騒動があった斉藤。3人で出演していたCMも報道後には他のタレントに差し替えられるなど、相方の太田博久、おたけに大きな迷惑をかけてしまい、斉藤はジャンポケを離れることも考えていたという。
しかし、吉本興業に呼び出されて開かれた“今後に向けての話し合い”の席で、おたけのまさかの発言に救われたのだとか。
2人への罪悪感からネガティブになっていた斉藤に対し、おたけは「お前、芸人だろ? ピンチはお笑いで乗り切らなきゃダメなんじゃないの?」と、騒動を笑いに変えるよう要求。さらに「この会議終わったら、3人で坊主にしよう」「斉藤だけ坊主は可哀想。俺と太田も坊主にすれば、『お前らまで坊主にしてたら、俺がもっと悪く見える』って、斉藤も可愛げのある立ち振る舞いができる」と具体的なアイデアを挙げながら“救済プラン”を捻り出したというのだ。
これには太田は「そんな的を射たことを言うんだ…って思って感動した」と当時の心境を告白。ただ、話し合いの結果をマネージャーが確認すると、トリオの中で出演機会の多い斉藤と太田は仕事の都合上、髪型を大胆に変えることが許されず、結果的に「一旦、おたけさんだけ坊主にしてもらいます。5日間休みなんで」と、おかしな流れになってしまったという。
「最後は5連休でヒマだったおたけだけが坊主になるという見事なオチがつきましたが、仲間を思うおたけの男気が伝わりました。普段は太田がメインでネタを作り、斉藤の演技力と存在感でジャンポケのコントは完成しているため、おたけはオマケと揶揄されることもありましたが、トリオの一大事への対応を見ると、メンバーをしっかりと引っ張っているようにも見えましたね」(芸能ライター)
会議後には「なんで僕だけ坊主になるんでしたっけ?」と渋々応じたというが、笑いと感動を同時にもたらす逸話となった。
(木村慎吾)