アニメファンならずとも、日本中に悲しみが広がっている。
国民的アニメ「サザエさん」の花沢花子役、「天才バカボン」のバカボン役などで知られる声優の山本圭子さんが4月18日、敗血症のため死去していたことを所属する青二プロダクションが7月29日に伝えた。83歳だった。
このところ、昭和、平成、令和のアニメ界を支えてきた声優の訃報が相次いでいる。
今年の3月4日には、「ちびまる子ちゃん」のまる子役を務めたTARAKOさんが63歳の若さで死去。
5月20日には、「ルパン三世」の峰不二子役や「キューティーハニー」の如月ハニー役など、色香ある声が人気だった増山江威子さん。肺炎のため88歳で亡くなった。
6月19日には、「パーマン」のパーマン1号(須羽ミツ夫)役などで知られた三輪勝恵さんが急性肺塞栓のため、80歳で死去。
その1週間後の6月26日、「金田一少年の事件簿」の金田一一役などで知られる松野太紀さんは、右大脳出血のため、56歳で亡くなった。
そして、7月12日には、世界的人気アニメ「ドラえもん」の野比のび太役、「ヤッターマン」ドロンジョ役で知られる小原乃梨子さんも、88歳でこの世を去った。
この訃報に際しSNS上には「山本さんの訃報に、レジェンド級の声優さんたちの悲しい知らせがつづくなと思いました」「名前を聞いてもピンと来ませんが代表作を聞けばどれもパッと声を思い出せるような有名な役どころばかりでその方達がお亡くなりになるのは寂しく感じます」「キャラクターに命を吹き込んでこられた名優さん達が次々といなくなっていくのは、そのキャラクターが居なくなってしまったような寂しさがあります」など、悲しみを吐露している。
「以前、山本さんが『サザエさん』で共演していた2代目磯野カツオ役の高橋和枝さんについて話したことがあります。それは、闘病中の高橋さんを見舞った時のこと。意識がもうろうとしている高橋さんの名前を呼んでも反応がなかったのに『磯野くん』と呼んでみたら、反応したということでした。それだけ、カツオとしての感覚が残っていたのでしょう。このエピソードを知った時は、切なくなりました」(週刊誌記者)
旅立たれた皆さんのご冥福を祈り、感謝を捧げたい。