稼ぎまくり女優としても有名なサラ・ジェシカ・パーカーが、自身の大出世作と決別したくてしかたないようだ。なんと、長年縛られていた契約を解除するために無料奉仕を申し出たという。
世界中で人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のキャリー・ブラッドショー役のイメージがすっかり定着してしまったサラだが、新作テレビシリーズのパイロット版を数話収録したあと、これ以上同じ作品に縛られたくはないと思うようになったのだという。
マサチューセッツで行われた舞台で、サラの夫であるマシュー・ブロデリックと共演したセス・ルードツキーは「サラはシリーズをあまりやりたくなかったので、パイロット版にも乗り気じゃなかったんだ」と語っている。それでもサラ本人も脚本自体は気に入っていて、それもあってパイロット版を撮影したようだが、数カ月後に実際に番組が実現することになり、やはり二度とやりたくない気持ちがあふれてしまったのだいう。
「彼女はもはや1つの仕事に縛られたくなかったんだ。それで契約を解除するためにいろんな手段を尽くしていて、HBO局に3作は無料で出るから契約解除してくれって頼んだのさ!」と、セスはコメントした。
そんなサラだが、大ヒットとなった同シリーズとそのスピンオフ作に参加したことについていっさい後悔はないらしい。その証拠に、映画版「セックス・アンド・ザ・シティ」第3弾が製作中の可能性があり、サラも知人に「おなじみの4人が登場する作品ができるかも」と語っていたという。
アメリカの場合、ハリウッドで成功した役者たちは“格の低い”テレビ出演を異様に嫌うが(たとえばゴールデン・グローブ賞では、ハリウッド関係者の席にテレビ専門俳優たちが足を踏み入れることは暗黙の禁止行為とされている)、そういった意味ではサラ・ジェシカ・パーカーもハリウッドの有名人にのし上がったということなのだろう。