小池栄子と仲野太賀がW主演を務めるドラマ「新宿野戦病院」(フジテレビ系)。8月14日に放送された第7話では、ドランクドラゴンの塚地武雅が演じる堀井しのぶの秘密が明らかとなり反響を呼んだ。
堀井は、「聖まごころ病院」の看護師長。常に冷静な判断ができ、語学も堪能な優秀な看護師だが、見た目は女性のよう。ただ、性別は不明。けれども、病院の面々は、“どっちでもいいじゃん”というスタンスだった。
ところが、ある花火大会の夜、母親(藤田弓子)らしき人とおっさんのような堀井の姿を医師の横山勝幸(岡部たかし)が目撃してしまう。その後日、自転車に乗った堀井の母が子どもと接触事故を起こし「聖まごころ病院」に搬送されてきた。
実は堀井、母親にはジェンダー問題を打ち明け、受け入れてもらっていたのだが、父(野添義弘)が亡くなってからしばらくして母は認知症を患っていた。そして、息子のことを夫と思い込んでいる母のために、家に帰る時は男性の恰好をしていたのだった。
実はこの週、NHK朝ドラ「虎に翼」では「ふたたびの東京編」が始まり、主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)が弁護士時代に働いていた、雲野法律事務所の代表・雲野六郎を演じる塚地も再登場。人情に厚い弁護士から、ジェンダーの看護師まで「演技のふり幅が凄い」と絶賛された。
「『新宿野戦病院』には『虎に翼』に出演した俳優が多数出ていることでも話題です。雲野の部下を演じている趙珉和は、『新宿野戦病院』ではDV男。そのほか、仲野太賀、岡部たかし、平岩紙、余貴美子、ユン・ソンモ、野添義弘も重複しています。余は『虎に翼』では、寅子の恋人・星航一(岡田将生)のしとやかそうな継母・百合役ですが、『新宿野戦病院』ではちょっとぶっ飛んだジャズシンガーのリツコ・ニシ・フリーマンを演じています」(テレビ誌ライター)
両ドラマが放送される水曜日、視聴者は朝と夜で重複出演している演者の演技力をまざまざと見せつけられて、感服しているようだ。