空気が冷たい季節になってくると気になるのが“冷え”ですよね。最近ではエアコンの普及で、季節に関係なく冷えを感じることがあります。そんななか今注目されているのが“隠れ冷え性”なんです。
「隠れ冷え性というのは、手足が冷たくないのに不眠や肩こり・腰痛など、全身に不調を感じるもので、自分では気づかないのです」
こう話すのは、様々な疾病についての記事を書く健康雑誌ライター。
腹痛や下痢を起こしやすい、トイレが近い、腰痛や肩こりが治りにくい、目の疲れやめまい、倦怠感を感じるといった症状がある場合は、隠れ冷え性を疑ったほうがいいそうです。
「体温の約6~7割は骨格筋で作られますが、女性は男性に比べて筋肉量が少ないので、熱生産量が少ないのです。それに加えて、体の中心部で作られた熱を末端まで運べない、という二つの原因で起こります。それで先ほど言ったような、原因に心当たりのない不快な症状が出てしまうのです」(前出・健康雑誌ライター)
冬場は寒くて体も縮こまってしまいがち。それが隠れ冷え性を悪化させることにもなるのだとか。リラックスして末梢血管を拡張させる、朝食を食べて熱生産を上げる、運動をして血行を良くするという生活を心がけることが大切だそうです。
「ただ、そういったことをしているにも関わらず解消されない時は、心臓機能の低下、閉塞性動脈硬化症の可能性も考えられるので、その場合は医療機関で正確な検査を受けるようにしてください」(前出・健康雑誌ライター)
「温めれば治るから大したことがない」と放っておくと、膀胱炎や胃腸炎に肩こりや腰痛、自律神経のバランスを崩して不眠症やうつ症状などが現れることもあるそうです。しっかり対策をして、自分の状態をきちんと判断して行きましょう。