8月26日放送の「夫の家庭を壊すまで」(テレビ東京系)第7話が「神回!」と称賛されている。その理由は松本まりか演じる主人公のみのりが、やっと不倫夫の勇大(竹財輝之助)や義母の裕美(麻生祐未)に反撃を始め、「松本エキセントリックシアター」を堪能できたからだ。
みのり(松本)の祖父・茂信(中村育二)の葬式に現れた、実父である月城グループ会長・月城進(石黒賢)に「お願いがある」と手を回してもらったみのりは、もうじき大金が手に入るとスキップして喜んでいた裕美から家事代行の仕事をすべて奪い、勇大の会社には渉(野村康太)が現れ、自分の母と勇大との不倫関係を暴露。
さらには月城グループが勇大の勤務する会社への発注をすべて取りやめたため、売り上げはガタ落ち。勇大は会社にいられない状況に陥った。
そのうえ、そんな事件があった会社から戻って来た勇大に、みのりは夕食の支度をしながら「どっちが美味しい?私の手料理と理子さん(野波麻帆)の手料理」と笑顔で質問。怯む勇大の前で、みのりはいきなり「ぜーんぶ!知ってるよ!」とここまでは笑顔だったが、エプロンのポケットから勇大と理子が映った数十枚もの写真を取り出し「バーン!!」と言いながら床に叩きつける時には怒りの表情に変化。
が、また即座に笑顔を作ると、「ちょっとした気の迷いで高校の同級生と10年以上不倫してたんだ」と勇大に詰め寄り、「もう一つの家庭を作って10年以上も、私と翼(湯本晴)を裏切り続けてたんだ?!」と涙を流しながら感情を放出して大絶叫。これぞ役者・松本まりかの真骨頂とも言える、感情の振り幅が大きいエキセントリックな演技を見せてくれたのだ。
みのりの反撃が開始されたということは、おそらく次回で最終回を迎えることになるのだが、ネット上には「最終回になってほしくない」「もっと松本演じるみのりを見ていたい」という声が続出している。
視聴者がやりたくてもやれない、またはやる勇気が出ない「感情の放出」を、松本がやってくれているのを見て爽快感が味わえるのも、次週9月2日までなのか。松本エキセントリックシアターを存分に堪能したい。
(森山いま)