失礼を承知で申しあげるが、矢田亜希子が女優であることを8月28日放送の「ラヴィット!」(TBS系)を見て思い出した。実はこの日、お笑いコンビ・見取り図の盛山晋太郎が、番組のキャラクターのラッピー(の着ぐるみ)につかみかかる事件が勃発したのだ。
ラッピーはこれまでも番組出演するお笑い芸人たちにムチャブリをし、芸人の気持ちを逆なでするような反応を見せてきたことから、たびたび「乱闘騒ぎ」のようなものに発展することがままあった。
盛山は7月24日放送回でも、ラッピーから「暑さを吹き飛ばす一発ギャグお願いします!」とムチャブリされ、ギャグを披露すると、嘘っぽい半笑いをするラッピーから「ハッハハハハ…暑さが吹き飛びました。ありがとうございます」と言われ、盛山は「どついたろか、お前!」とラッピーに向かっていったところを共演者、スタッフらが制止。視聴者からは「放送事故」とも指摘されていたのだ。
そして、この日もラッピーから「夏休みの思い出に残るような、とっておきのギャグをお願いしたい」と盛山がムチャブリされギャグを披露するも、再びラッピーから「うわぁ~最高でした!ありがとうございました」と嘘っぽく褒められ、森山がラッピーにつかみかかった。
当然、共演者やスタッフが制止に入ったのだが、共演者の矢田亜希子だけはその場に座ったまま。しばらく様子を見ていた矢田は、おもむろに立ち上がり「毎週毎週、黙って見てればさぁ、うだうだうだうだ男らしくねぇんだよ!朝っぱらから乱闘騒ぎ何度も起こして。おかげで毎週押しまっくってんだよ、バーカ!」と盛山の前で仁王立ち。「水曜スタッフだけじゃ足りなくて、ほかの曜日からも来てんの。みんな大変な思いしてんだよ。わかってんの?いい加減にラッピーに暴力ふるうのやめろよ!」と盛山の頬をビンタしたのだ。
スタジオが静まり返ると、矢田は「あ~怖かった」と正面を向いて吉本新喜劇の「未知やすえ」のギャグで締め、一同はズッコケ。盛山は「やすえさんや…」と呆然とするという「大人数による盛大なコント」が展開され、ネット上には矢田がガチギレしたのかと勘違いしたという声まであがるほどの反響となった。
放送中の「青島くんはいじわる」(テレビ朝日系)では、瑞樹(渡辺翔太)の3番目の母でスナック「Reiko」のオーナー・礼子を演じている矢田。コントもできる女優として、今後の活動の幅が広がりそうだ。
(津島修子)