9月30日にスタートした橋本環奈主演のNHK朝ドラ「おむすび」。のちにギャルとなり栄養士となる主人公の米田結(橋本)は、とりあえず初回放送では清楚で可憐に見える高校1年生だった。
実年齢25歳の橋本の制服姿は想像通りかわいい。防波堤から海の中へと帽子を飛ばしてしまって泣く弟となぐさめる兄を見かねて、海の中に制服のまま飛び込むまではガマンできたが、「なんで飛び込んどっちゃろ?うちは朝ドラヒロインか?」と橋本の独特な声で心の声が聞こえてきた時点で、終了を意味する「ちーん」という鐘の音が心の中に鳴り響いてしまった。
一応、目はテレビ画面を見ながら、手はスマホで「X」を開き、主人公・結が溺れていると勘違いした佐野勇斗演じる高校球児の四ツ木翔也が、海に飛び込んだ時には「おむすび反省会」のハッシュタグをクリック。しかし、私のように怒りをあらわにしたコメントはまだ投稿されていなかった。
橋本のことは好きだ。かわいいし、中川大志を恋人に選んだ「男を見る目」は素晴らしいと思う。酒好きキャラも酒やけしたような声も見た目とのギャップに萌える。好きだからこそ言わせてもらえば、観賞用大根の橋本をNHKスタッフは、どうしてもっとしごかないのか。おそらく橋本のスケジュールの都合で、そんな時間はないのだろう。が、そこまでして橋本をヒロインに据える理由がわからない。
NHKは顔も名前も知らない新人を発掘して起用する気が、もうないのだろうか。橋本が役者としてこれから進化することに期待しながら、修行する気持ちで明日からの「おむすび」を視聴したい。
(森山いま)