9月19日より世界で独占配信されたNetflixシリーズ「極悪女王」の“破格待遇”について、同作の企画・脚本・プロデュースを担当した元放送作家・鈴木おさむ氏が「スゴい予算」だと明かしている。
9月21日に放送された「ドっとコネクト」(関西テレビ)に出演した鈴木氏は、番組MCのフリーアナウンサー・石井亮次から「ウワサで聞いたんですけど、無くなってた建物をイチから建てたみたいですね」と尋ねられ、「そうです」と認めると、2年を費やした同作のスケールの大きさについて言及した。
石井が「Netflixとかに出る役者さんのギャラって高いんですか?」と聞くと、鈴木氏は「高いと思いますよ」とコメント。同作では、1980年代に女子プロレス界を盛り上げたカリスマ・ダンプ松本の知られざる物語が描かれており、ダンプ松本役のゆりやんレトリィバァや、長与千種役の唐田えりか、ライオネス飛鳥役の剛力彩芽らは役作りで大幅な増量に挑んだことでも話題になった。
鈴木氏によると「太る人は食費とかも出ます。健康管理のドクターもつくんで」と手厚いサポートがあったといい、「僕の脚本料も地上波の5倍ぐらい」とぶっちゃけている。
「Netflixの“羽振りの良さ”については、7月25日より配信されているヒットドラマ『地面師たち』に脇役で出演したお笑いタレント・アントニーも、8月25日放送の『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ)の中で言及。MCの上沼恵美子から“Netflixってギャラええんやろ?”と聞かれ、『ぼくレベルで、“あっ、こんなにもらえるんだ”って』とギャラを知った際の率直な感想を明かしていました。そのぶん、地上波作品に比べて現場に集中させられる期間が長く、期間中は他の仕事を受けられないという事情もあるようですが、2020年配信の『今際の国のアリス』で主演を務めた俳優・山崎賢人には相場の4倍のギャラが支払われたとも報じられており、“出し惜しみしない”ことでも知られているようですね」(テレビ誌ライター)
ちなみに、「極悪女王」の役作りをめぐっては、主演のゆりやんは同作撮影前に110kgあった体重を65kgにまで減らすダイエットに成功。女性ファンから「本当にスッキリして美人になりましたね!」と絶賛されていたばかりだった。それも束の間、「極悪女王」への出演が決まり、せっかく減らしていた体重を40kg増量させる役作りに臨んだことから、Netflixや鈴木氏に対して「酷すぎる」「健康被害があったらどうするの?」などと批判が集まっていた。
今になって思えば、通常の4~5倍のギャラに加え、増量のための食費やドクターまで用意されるという破格待遇とあって、ゆりやんからすると「私が望んで受けたオファーなんだけど…」と本心は複雑だったかもしれない。
(木村慎吾)