鬼龍院翔が告白!ゴールデンボンバー「エアーバンド化」は喜矢武豊の「壊滅的音楽センス」を隠すためだった

 4人組バンド・ゴールデンボンバーが現在のエアーバンド形式を取り入れたのは、メンバーの致命的な欠点を補うためだったという。10月2日、「あちこちオードリー」(テレビ東京系)に出演した同グループのボーカル・鬼龍院翔が“エアー化”への経緯を明かしている。

 もともとはお笑い芸人を目指し、吉本興業に入所していた過去がある鬼龍院だが、“才能がないのかも…”と挫折し、音楽の世界に参戦。はじめに高校の同級生だった喜矢武豊をギターに誘ってバンドを結成したという。が、当初はその喜矢武が「壊滅的な音楽センスで。ライブでずっと半音がズレて弾いてた日があって」と散々な腕前だったようだ。

 そのズレっぷりが鬼龍院にとっては「最強に気持ち悪くてしょうがなかった」といい、喜矢武に「どうしたんだ? 何か悩みでもあるのか?」と真剣に問い詰めたほどだった。どうやら喜矢武本人は音程のズレに気付いておらず、鬼龍院は当時の心境を「この人と一緒に音楽は無理だなって思って」と語り、「それから作戦を考えて、コンピューターのほうがうまいなって。間違えないし」と抜本的な改革に出ることに。

 すると、自分で音楽を奏でているという感覚がなくなり、演奏中のハンズフリーに気付いた2人は、徐々にパフォーマンスに力を入れ始め、今のゴールデンボンバーが誕生したのだという。

「自分たちのカタチを見出した彼らは、2013年に楽曲『女々しくて』が49週連続でオリコンカラオケランキング1位を獲得するメガヒットとなり、18年10月放送の『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)で『毎月1000万円の印税が振り込まれました』と明かすなど、社会現象とも言っていいほどの大ブレイクを果たしました。壊滅的な音楽センスながら、それを逆手に取った戦略で見事な成功を収めた彼らでしたが、“喜矢武とは音楽を一緒にできない”とあきらめつつ、その喜矢武でも個性を出せるようなエアーバンド形式に変えたのが、メンバー間の絆の深さを物語るターニングポイントだったのかもしれません」(テレビ誌ライター)

 音楽バンドとしての大ピンチが、エアーバンドでの成功につながる瞬間にもなっていたようだ。

(木村慎吾)

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