紀行番組「Google Pixel presents ANOTHER SKY」(日本テレビ系)新MCに女優・山本舞香が就任することが9月28日に分かった。同日に卒業した八木莉可子に代わって、10月5日放送回より出演するという。
同番組は、毎週1人のゲストを招き、人生に影響を与えたゆかりのある“第二の故郷”を訪れ、その思い出を語りながらルーツや人生観に触れていくドキュメンタリーだ。ゲストには海外留学経験のある俳優やモデルが登場することも多かったが、外国での撮影が難しくなったコロナ禍以降は、日本国内のゆかりの地や、“あこがれの地”を取り上げることも増えていった。
普段から「『ANOTHER SKY』を見ている側だった」とコメントした山本は、今回の抜擢に「もちろん嬉しかったです!」と喜びつつ、「『そこに私が座るんだ。どんな感じなんだろ、大丈夫なのかな?』『なんで私なんだろう?』っていうのはすごく感じました」とも。
このコメントに対し、2008年からMCを任されるお笑い芸人・今田耕司は「大丈夫よ、そんなの! ?大丈夫すぎるくらい、大丈夫よ!」とフォローを入れていたが、番組視聴者からのリアクションは、山本の不安が的中するものになっている。
「多くの反応は『このキャスティングはないわ…』『他に人いなかったの?』『番組の世界観を壊しそう』という反対意見で占められており、原因は山本の“毒舌かつ自由すぎる”性格にあるようです。男勝りでサバサバしたキャラで知られ、本人もそれを隠すつもりはなく、19年7月に出演した『しゃべくり007』(日テレ系)では、実家に遊びに来ていた兄の恋人との“バチバチな”エピソードを披露したことも。いわく、兄から『(恋人に)挨拶しろよ』と注意された山本は『は? ここ舞香んちだから、オンナのほうが挨拶しろよ』と言い返したのだといい、弟の彼女にも、“態度が気に食わない”との理由で『おい、待てよ!』と“詰めた”ことがあると告白。また、情報番組『王様のブランチ』(TBS系)でレギュラーを務めていた頃には、興味のない話題やゲストには露骨に無愛想な態度を出していたとする声も多く、ただでさえ30分をかけてゲストの半生やルーツを振り返る『ANOTHER SKY』には『絶対向いてない』との懸念が上がっています」(テレビ誌ライター)
あくまで同番組の主役はゲストであり、歴代のMC陣も、瀧本美織や中条あやみ、広瀬アリスなど、控えめでおっとりとしたタイプの“好感度女優”が選ばれることが多かった。
“ヤンキーキャラ”な山本のストレートな辛口発言はバラエティ番組では重宝される。が、ゲストのルーツを探る上品な雰囲気をまとった「ANOTHER SKY」には、あまりマッチしないというのが世間の 印象のようだが、もしかすると、08年の第1シリーズ開始から14年。あえて番組に新風を吹き込み、さらなる進化を遂げようとする、制作サイドの野心的な仕掛けなのかも…。
(木村慎吾)