年末年始や祝日・振替休日を中心に、年に2~3回放送される生放送番組「平野レミの早わざレシピ」シリーズ(NHK)。10月13日には「2024秋」と銘打って、豚肉とトマト缶で手早く作れる「トンチンカンライス」、誰でも絶対に失敗しない「プチ成形オムレツ」、大竹しのぶからお墨付きをもらったほど美味しい「欲ばりおこ芸」など、合計11品を55分間でなんとか仕上げた。
レミが作る料理はどれも、作り方は「え?」と度肝を抜かれることがしばしばあるものの、でき上がって食べてみると美味しいから、多くの人々に愛されるのだろう。また、生放送でのレミの暴走が「笑える放送事故」としてネット上で話題になるのもよくあること。
この日も11月13日に刊行される自身の著書「私のまんまで生きてきた。ありのままの自分で気持ちよく生きるための100の言葉」(ポプラ社)を、いきなり取り出すという放送事故が勃発。調理のお手伝いをしてくれていた前園真聖に向かって「私もこの年までさあ、好きなことやってさあ、生きてきちゃったの。こういう本出しちゃったの」と著書をカメラに向けて宣伝すると、MCの安藤佳祐アナから即座に「レミさん!商品紹介はおやめください!生放送です」と注意され、「宣伝してましたよね?」と共演者の澤部佑からも指摘されるも、「出してない、出してない」としらばっくれるという荒業を敢行したのだ。
その後も著書をチラ見せしては安藤アナに叱られることを繰り返した。それだけでなく、「欲ばりおこ芸」の調理中にフライパンで握った米を焼いて「おこげ」を作っていた時には、菜箸を使用せずに手づかみでひっくり返すことを繰り返し、安藤アナから「ヤケドに気を付けてください!レミさんは特殊な訓練を積んでおります」と視聴者に向けて笑える注意が飛び出したシーンもあった。
しかし、こんな放送事故のほかに笑えない放送事故も起きた。それは「プチ成形オムレツ」に添えるプチトマトの皮が、パッチリとしたまつ毛のように剥けるように下準備されているはずだったのがそうではなかったのだ。
レミはブチ切れ。「ダメだよ、これ、全然下手じゃん!」「誰がやったの?」などと叫び、「本当は星型になってきれいなんだけど」「誰がやったのこんなこと」「違うじゃん」「やり方が違うのよ、これ」などと怒りながら、そのプチトマトを調理台に投げつけたのだ。
ブツブツ言い続けるレミが落ち着くのを待った安藤アナが「レミさん、食べ物は大切にしてください」と真剣に注意しつつ「この後スタッフでおいしくいただきますので」とフォローすると、澤部も「それ、ボク食べまーす」と場を和ませていたが、こればかりはいくらレミでも許されない行為だろう。
料理愛好家でありながら食べ物を投げつけるのは大問題だ。通常回より放送時間が15分ほど短いのに、料理しなければいけないレシピの数は1~2品しか少なくなかったため、レミもかなり焦っていたのだとは思うが、レミさん、これだけは反省して!
(森山いま)