元サッカー日本代表で、現在はタレントや解説者として活躍する前園真聖が10月16日放送の「ひるおび」(TBS系)に出演し、W杯アジア最終予選・オーストラリア戦で飛び出した“名言”について言及している。
今最終予選では無失点での連勝スタートとなっていた日本代表だが、15日に埼玉スタジアムで行われたオーストラリアとの一戦では、5バックの守備的布陣の鉄壁に大苦戦。
なかなか攻撃の糸口を見出せないまま前半をスコアレスで折り返すと、後半13分にDF谷口彰悟のクリアミスから失点し、オウンゴールを喫してしまう。その後、森保一監督はMF伊東純也やMF鎌田大地らを投入して猛攻を仕掛けた結果、31分に今度はオーストラリアDFキャメロン・バージェスのオウンゴールを誘発し、1-1のドローに終わった。
すると、テレビ朝日で同試合の解説を担当した元日本代表監督の松木安太郎氏は、オーストラリアにもオウンゴールが生まれた直後に「オウンにはオウンだよ!」と謎のフレーズでチームを鼓舞。一夜明け、「ひるおび」司会の恵俊彰から「松木さんがワケのわからない解説なさってましたね」と振られた前園は、「ボクには思いつかなかったです」と笑いながら松木氏の表現力を讃えている。
「松木氏といえば、ライトな層にもわかりやすくサッカーの魅力を伝えられる“盛り上げ系”解説者として人気で、これまでにも『今のシュート、キーパーいなかったら入ってましたよ!』『6分? ふざけたロスタイムですねぇ』『これ、レッドカード3枚くらい必要だろ』などの珍コメントを残してきました。いずれも、サッカー日本代表への愛情が強すぎるが故に飛び出したものばかりで、今回の迷言も、オウンゴールで予選初失点を喫したことでやや低調気味だったチームのムードを明るくしたいといった想いが伝わりました。ネットでも、どんな場面だろうがポジティブなスタンスを崩さない松木氏のコメントに対し、『味がある解説』『サッカーを盛り上げるのにかなり貢献してるよ』『この人のおかげで楽しく見れてる』などと感謝する反応が上がっています」(テレビ誌ライター)
1993年から94年にかけては、ラモス瑠偉や三浦知良、北澤豪らレジェンドを擁した黄金時代のヴェルディ川崎を指揮し、初代Jリーグ王者の監督となった松木氏。日本サッカー界を大いに盛り上げてきた功労者の1人であり、そのユニークな解説と表現力で今後もお茶の間を沸かせてほしいところだ。
(木村慎吾)