最近ネットで話題になっているセブン-イレブンの弁当の「上げ底で、容量が減っているのではないか?」という疑惑。とうとうセブン-イレブン・ジャパンの社長が一部メディアの取材に答えて、「本当にそうなってました? 上げ底になってましたか?」と否定したうえで、電子レンジで温めるために弁当のパックの傾斜には意味があり、何%か決まっているため、「アコギなことはできないんですよ」とも補足。ただ、その言い回しから、“疑惑”は、消費者の主観であるかのようなニュアンスを感じたネット民も少なくなく、じわじわとネガティブな噂が広がったままのようです。
そこで、本当にセブンの弁当が際立って上げ底なのか、ということも含めて、実際に買って検証することに。
今回購入したのはセブン「海苔弁当」496円、対するファミマ「幕の内弁当」538円、ローソン「これがのり弁当」567円。本来ならファミマでは「明太海苔弁当」を買うつもりだったのですが、ファミマ5軒を回ったけれど売ってなかった。とはいえ、500円前後のお弁当3つ、ということで比べてみます。
まずはお弁当の大きさ。セブンは約21.5×16cm、高さ約4cm。ファミマは約21.5×16cmでほぼ同じですが、高さは約5cm。ローソンは約22×18cmで高さは約5.5cm。上げ底なんて言われているけれど、セブンが一番薄い。そして、底を確認したけれど、謎のカーブとかはない。底、上がってない!
そして重さ。フタをとって計測すると、セブンは397g、ファミマは331g、ローソン398g。実はファミマが一番軽い、ということが判明しました。さらにご飯だけ計測すると、セブンは海苔ときんぴら含む231g、ファミマはごま含む202g、ローソンも海苔と梅ペースト含む193g。
う~ん、単純に計測だけだと、極端に幅が大きいとか深いとかでもなく、上げ底でもないし、極端に軽いとかでもないし、むしろお弁当としては若干薄いけれど、中身はしっかりある、といった印象。
ちなみにおかずは、セブンが半分コロッケ、タルタルのせ魚フライ、ちくわの揚げ物、多めのナポリタン、おしんこで159g。ファミマは5mmぐらい? のシャケ、半分コロッケ、卵焼き、筑前煮、かき揚げ、中華風味付けの豚肉、ソーセージで131g、ローソンはタルタルのせ魚フライ、長めのちくわの揚げ物、コロッケ1個、唐揚げ、きんぴらで187g。海苔弁と幕の内では違いがあるのは仕方ない。
ただ、もう一つネットでの噂が。それは「セブンのお弁当のお米はタイ米入り?」というもの。確かによ~くみてみると、普通のお米と、ひとまわり小さいお米の2種類が入っている! ただ、お米の味自体に3社の違いはほとんどなく、もしかして無選別のお米なのか、産地や品種の違うお米を混ぜているのか? これも、いわゆる企業努力なのかもしれません。
結論。上げ底疑惑は海苔弁当に関して言えば、上げ底どころか3社の中で1番薄い。そして中央に向けて盛り上がっているとか、極端に量が少ないということはなかった。
そして、買いに行ってわかった。そもそも昨今のコンビニ、お弁当よりも、パスタとか丼ものや惣菜など、一品料理を中心とした品揃えで、ご飯とおかずが一緒に入ったいわゆる「お弁当」の品数がかなり少ない!
最近ではスーパーのPBで激安ボリューム満点弁当の勢いがすごいから、コンビニはお弁当より単品に注力しているの? セブン-イレブンにそもそもお弁当があまり置いていない、という現実に、ネットの噂って怖い~としみじみ感じてしまいました。
(ロドリゴいしざわ)