1月12日にスタートした連続ドラマ「嫌われる勇気」(フジテレビ系)の初回平均視聴率が8.1%だったことがわかった。
これは心理学者アルフレッド・アドラーによる、シリーズ累計180万部突破のベストセラー「嫌われる勇気」を原案にした刑事ドラマ。主演の香里奈が、自分をどこまでも貫くマイペースな女刑事を演じている。テレビ誌記者が解説する。
「香里奈の役は、他人からの評価をいっさい気にしない刑事。役作りをするにあたり、極力感情を出さないようにしていると本人が語っているとおり、喜怒哀楽の表情を見せない能面演技をしています。男っ気なし、ひっつめ髪のロングヘアーで颯爽とロングコートを着て歩く姿はとても男前で、女子ウケは良さそうです。新米刑事を演じるNEWSの加藤シゲアキとのバディものなので、2人の関係いかんによって、面白さが増すと思われます」
前クールは、天海祐希主演の「Chef~三ツ星の給食~」で、初回視聴率8.0%だったことから考えても、フジの木10枠は、このあたりの数字しか取れないのではないかと思われるが、
「香里奈にとっては、15年に主演したドラマ『結婚式の前日に』(TBS系)の平均視聴率がもっと低かったことから考えると、この数字は上々なのでは」(芸能ライター)
現場では低視聴率のせいでギスギスした雰囲気が蔓延しているのかと思いきや、まったくの杞憂だった。主演の2人が真逆なキャラながらお互いを認め合い、打ち解け合っているという。「加藤は香里奈を役名の蘭子さんと呼んでおり、香里奈は小説家の一面を持つ加藤を『おシゲさん』と親しみを込めて呼んだり、『先生』と持ち上げてみたり。なかなか人心掌握術に長けていますね。他の共演者に対して気配り、目配りができているとスタッフウケもいい。現場の雰囲気の良さが画面からにじみ出るようになれば、ひょっとしたら数字が上向くかもしれません」(前出・テレビ誌記者)
この先、どういう展開になるか、見ものだ。
(塩勢知央)