今季の活躍ぶりを欧州の列強クラブが見逃すはずもない。レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英に対し、スペインやイングランド、ドイツの名門からも獲得の関心が寄せられているという。
今季はここまで公式戦16試合3ゴールという戦績を収め、ラ・リーガ第13節の古巣バルセロナ戦では、相手陣内を切り裂くドリブルで終始リーガトップの強豪を翻弄。同試合でのMVPを獲得し、ハイレベルなプレーを披露していた。
そんな23歳の久保に対し、以前よりイングランドのリヴァプールが獲得に興味を抱いているとされてきたが、スペインメディア「Estadio Deportivo」によると、同チームは現在も移籍市場における重要なターゲットとして「久保の名前を赤ペンでマークしている」という。
また、イングランドでは新たにトッテナムが、ドイツからは名門バイエルン・ミュンヘンも、それぞれ日本人MFを注視し始めたと報じられており、国内ではスペイン3強の1つ、アトレティコ・マドリードが獲得リストに久保を加えたというのだ。
「22年まで久保の保有権を有していたレアル・マドリーの専門メディア『Realmadrid EXclusivo』は、今夏に大型補強を敢行したアトレティコの不調を伝えるとともに、新たな攻撃のキープレイヤーとして、同じラ・リーガで飛躍する久保に目を向けたと報じています。久保とソシエダの契約は2029年まで有効ですが、6000万ユーロ(約100億円)の契約解除条項が付帯されており、リヴァプールなどと同様、アトレティコもこの大金を支払うことに躊躇はないとのこと。特にアトレティコはこれまでの対戦で何度か久保にDF陣を破壊されたことがあり、指揮官ディエゴ・シメオネにとっても、若い技巧派レフティーはノドから手が出るほど欲している存在。チームを支えてきた元フランス代表FMアントワーヌ・グリーズマンも33歳と高齢なので、その後継者として久保に期待をかけているようですね。日本人サポーターの間でも、同じラ・リーガの強豪アトレティコからの関心を喜ぶ声が多く『スペイン語の問題もクリアしてるからアトレティコ移籍はかなりアリかも』『リヴァプールやバイエルンより現実的』『今の若さでシメオネの指導を受けられるのはプラスでしかない』などの反応がありました」(スポーツライター)
来夏の移籍マーケットが開く頃には24歳となり、次の契約がどのクラブになるかが久保のキャリアを大きく左右することになりそうだ。
(木村慎吾)