お笑いユニット・ぼる塾の田辺智加の“スイーツ愛”はホンモノだ。11月19日、「オモウマいさんま御殿!笑いでおもてなしSP」(日本テレビ系)に出演し、愛情が深すぎるがゆえの“食リポNG”メニューがあることを明かしている。
同番組のスタジオには「食のこだわりがスゴすぎる人」が集結し、中でも「新スイーツ女王」としてグルメ界に新風を巻き起こしている田辺の“マイルール”は共演者をあ然とさせた。
最近ではグルメ番組への出演が増えている田辺だが、どんな食べ物でもOKというわけではなく「私はパフェの食リポを断ってます」と説明。その理由として、果物やクリームが何層にも重なって様々な食感を楽しめるのがパフェの醍醐味でありながら、テレビの短い尺では「最初の上ずみのフルーツとクリームだけ食べて食リポを…(させられる)」と嘆く。
田辺によれば、これが許せないのだといい、「パフェを作る人って、上から下の最後のところまでこだわって作ってるのに、上ずみだけを『おいしい』って言うのは失礼すぎるので、パフェだけは“すみません”って断ってます」と、作り手への愛情から敢えてNGにしていると明かす。
これにはスタジオからも感心と称賛の反応が相次ぎ、芸能界屈指のグルメ通である元V6・長野博も「(パフェの)味が変わってくるもんね」「ここは酸味、ここは甘みとかね、合わせないとわからないからね」と共感。田辺は「そうなんですよ。伝えたいことが(短尺では)全然伝えられない」と真面目な一面を覗かせている。
「複合的な味のグラデーションや組み合わせを楽しめるのが魅力のパフェで、最上部だけを食べる“テレビ用”の感想は言いたくないと嘆く田辺に対し、世間からは『今後、この人の言うことなら絶対に信用できることが分かった』として、拍手喝采のリアクションが殺到。食材の造詣の深さだけでなく、それを作ってくれる職人へのリスペクトを示した彼女に『何でもかんでも、ひと口食べて“おいしい~”と叫ぶ人たちとは考えが違って好感が持てます』『ここまで考えられる人ってスゴいイイと思う。尺とか撮れ高だけを考える制作側も見習ってほしい』『田辺さん!流石ですね!』といった声も上がっています」(テレビ誌ライター)
過去には、飲食店で提供された食事をすぐに食べず、“1番おいしいタイミング”を逃して、写真撮影の時間をもうける人に苦言を呈していた田辺。そうした光景を見るのもイヤで、今では1人で食事に行くことが多いという。
常に食への愛情と敬意を忘れない姿勢は、飲食店や作り手側にとっても、最高の客だといえるだろう。
(木村慎吾)